2021年のマイフェイバリットアルバム

今年もこの時期になりました。

今年いちばんよく聴いたのは、まずこの1枚。

ヴァンパイア・ウィークエンドのEP。

前作「Father of the Bride」に入っていた1分30秒しかない曲「2021」を、

ヴァンパイア・ウィークエンドが、別のミュージシャンに

「これを20分21秒で演奏してくれ」と依頼してできたEPです。

1曲目はサックスのサム・ゲンデル、

2曲目はグースというバンドです。

これが原曲。

これがサムゲンデル版。

これがグース版。

ヴァンパイア・ウィークエンド名義だけど、

別のミュージシャンのリミックス・演奏というコンセプトですね。

サム・ゲンデルは、今年はいろんなところで活躍してましたね。

ピノバラディーノとブレイクミルズのアルバムへの客演、

サムウィルクスとのデュオアルバム、折坂悠太のニューアルバムへの客演、

ソロアルバムも出してます。

どれも高い水準にあり、聴き応えがあります。

ベストは、ピノ・パラディーノと今回のEPですね。

原曲を発展させ、美しく、一貫性もある。

2曲目のグースもジャムバンド的なアプローチで、盛り上がりがあり、

ずっと聴いていたいソロがすばらしい。

ふたつのアーティストの才能と、ヴァンパイア・ウィークエンドの

超名作アルバムの曲がうまく融合した、良い意味で最高の佳作みたいなEPです。

もう1枚、これも本当に繰り返し聴いたアルバム。

トム・ミッシュのインストアルバムです。

6月に書いたNPRの記事で、トム・ミッシュのギターが良いという話を書いたのですが、

なんと、インストアルバムが出ました。

ボーカル曲は客演を呼び、トム・ミッシュはギターに専念してます。

たとえば、これはニルヴァーナの名曲ですが、

初めて聴いたときに感動してしまいました。

音の響きに「新しいなにか」があるからです。

トム・ミッシュが歌っているアルバムよりが好きです。

ギターの音の響きという点では、このアルバムも良かったです。

トータスやブライアン・ブレイドのギタリストの新作。

近年、エレキギターをループで宅録で、みたいな良作が多いですね。

今年の1曲は、これです。

おバカ俳優ジャック・ブラックのバンドが今年出した

ビートルズのカバーシングル。

これ、曲だけだと良さが素直に伝わるのですが、

映像付きだと映像に引っ張られて、ネタになってしまいます。

でも嫌いじゃないです。笑。

アビーロードの気持ちよさがちゃんと出てます。

年末年始の最大の楽しみは、家でビートルズのドキュメンタリー

「Get Back」を観ること。

今年はそういうひと多そうですね。

ロックと言えば、今年はロック復活の年でもありました。

好きだったのは、デーモン・アルバーンのソロです。

音の雰囲気が、良いですよ。

これも今年のベストアルバムですね。

21歳のジャズボーカリストのサマラジョイのデビューアルバム。

アルバムの音楽的な相方が超絶ジャズギタリストのパスカルグラッソ。

スタンダード曲を、ギタートリオをバックに歌う、

カーメン・マクレエとジョー・パスみたいな雰囲気なんだけども、

確実に2021年の音がする。

とんでもない才能だし、売れると思うけど、気になるのは、

これからどういう音楽をしていくのかということ。

あたらしいものを聴かせ続けてほしいです。

その他の2021年のフェイバリットアルバムは、

3ヶ月ごとのマイフェイバリットアルバムに書いたので、

1年間のベストをまとめるのは止めて、

10月から12月のマイフェイバリットを書きますね。

女性ジャズボーカルのジャズメイアホーンのニューアルバム。

先行シングルのこの曲が好きです。

ことし出会ったブラジルのギタリスト、

ファビアーノドナシメントの新作も良いです。

過去のアルバムのさかのぼって聴きましたが、全部良い。

去年のNPRのライブもありました。

最初の1分過ぎるまで見てください。

サムゲンデルともやってました。

うーん、名曲の名演。

国内だと、シックボーイとKM、CVLTEのアルバムがかっこよかった。

シックボーイとKMは、2020年に共同名義で出した「CHAOS TAPE」が良くて。

CVLTEも共演者が良いですよね。

ミレニアムパレードが今年の国内のベストですが、

今の日本の新しいロックはすごい好きな感じになってきました。

邦楽が得意だったメタル系の音に、トラップなどの今の音楽を取り入れて、

客演も多いし、どんどん成熟して来年もさらにすごい音が出てくるといいですね。

今年はメタルも流行りましたね。

20年で3枚しかアルバム出してないシニックという大好きなバンドの

7年ぶりのニューアルバムも悪くはなかったのですがそこまでではなく。

このホワイトチャペルの快作でスッキリしました。

デス声とクリーンヴォイスの塩梅、

メロディックだけどやり過ぎない硬派さがストライクです。

Mr.Bigのギタリストのポール・ギルバートが

インストのホリデーアルバムを出しました。

部屋で聴いてたら、通りかかった妻からダサいと言われました。笑。

ポール・ギルバートが、恥ずかしげもなく90年代バカテクギターっぽさ全開で

クリスマスソングを引き倒してくれている、ダサいけど、

ありそうでなかったいい感じのダサクリスマスアルバムです。

いやあ、ほんとにいい。笑。

今年も良い音楽がたくさん聴けた幸せな1年でした。