2023秋のマイフェイバリットアルバム

涼しくなってきましたね。

ことしの秋のよく聴いているアルバムです。

ケミカル・ブラザーズの新譜!

大傑作だった前作と同じタッチで、

高い質の曲のつまった新作を出してくれました。

同じ路線で質を落とさないってものすごく大変なんでしょうが、

素晴らしいです。

相変わらずPVも冴えてます。これも最高。

いまさらですが、良質なロックミュージックですよね。

落ち着く感じがすごいあります。

ミツキさん。

…すばらしい曲。すばらしいPV。

自分に属する卑しいもの、アルコール、後悔と少しの希望。

そしてコーラスのアレンジ。

音楽的な世界観が好きなひとは熱狂するのでしょう、

わたしは口を開けてすごいなーという感じ。

ダニーラックス。

全然情報がないんですが、コーチェラで初見。

メキシコにルーツがあるようです。

ダニエルさんが中心で、あとは従兄弟と親友みたいです。

TikTokから人気が出た…みたいです。

詳しいことはわかりません。

泥くさい音楽ですが、

歌にも演奏にもとても魅力があります。

けっこう売れてて、コールドプレイのメキシコ公演のオープニングアクトもしていたそう。

とにかく演奏が若くて初々しくて本人たちもかわいいし、

きらめきのこもっている音楽。

長谷川白紙さん。

フライング・ロータスが主催するレーベルに移籍して

最初のシングルです。

いいです!

音に広がりが出たというか、一皮むけた感じ。

相変わらず才気走った感じ過ぎるではあるけれど、

全体として必然のある音という印象で聞きやすい。

アルバム期待しましょう。

ディオス!

うーんかっこいい。

この数年の日本のロックの充実をさらに充実するバンド。

音の良さ、熱量。

ボーカルはぼくのりりっくぼうよみさん。

こういう音楽は、世界ではあまり売れないのかもしれませんが、

そんなこと関係ないですよね。

スーパーバンドのていで売り出してますが、

満足して小さくまとまらずに、

音楽的に挑戦していってほしいです。

レイヴェイのセカンド。

以前在籍していた交響楽団とのウィズ・ストリングスライブ盤を挟んで2枚目。

絶好調ですね。

ジャズ・ボーカル感は上がってますが、

地味にはならない底力。

ライブも語り引きでやり切ってしまう底力。

しかもジャズ・ボーカルを聴かなさそうな若い男女がキャーッてしててさいこう!

マックス・リヒターの『SLEEP』の新しいリミックスが出ました。

2015年に出た現代音楽家マックスさんによる名曲SLEEP。

寝ながら、夢うつつの音楽体験のために作られた音楽で、

長さが8時間半、つまりひと晩の眠りから目覚め分まであります。

世界各地でコンサートもしており、

会場にはイスではなく、ベッドを並べて、

夜から朝まで8時間、お客さんは起きても、寝てもいいというコンサート。

ドキュメンタリー映画になっています(映画は1時間半です。笑。)

私も就寝時にアルバムを8時間流してみましたが、

寝室の音響などをちゃんとしないと、

曲の目的がうまく達成できないのかなと感じます。

かといって起きている時に8時間のアルバムはなかなか聴き通せません。

なので、1時間の抜粋盤を普通に流すことが多いです。

基本的に、ゆったりとしたメロディの反復で構成されている音楽です。

サントラ的というよりも、クラシックベースのアンビエント的です。

仕事中も、リラックス中も、部屋でもアウトドアでも合う。

今回のリミックスはメロディを主体に、

坂本龍一っぽくリミックスしたみたいな印象です。

興味があれば、8時間半の原盤を寝ながらひと晩流してみてください。

おすすめは、寝床から遠いスピーカーで、

女性のハイトーンコーラスがある箇所で目が覚めやすいので、

高音が抑えめの音響だと良いと思います。

レオ・ミデア!

オススメの動画などは見つからなかったのですが、

これ良いですよ。

ブラジル出身でポルトガルで活動しており、

サンバの要素、カエターノさんの要素もある良質SSWで、

去年のベストアルバムだったカタルーニャ音楽のパウ・ベルベーにも近しい雰囲気。

明るいけれど、ブラジル音楽の暗いメロディもありつつ、

どブラジル音楽よりちょっと欧米日のポップ寄りの要素が合って、

いい曲揃ってて、いい塩梅に最高なやつです。

上原ひろみさんの新カルテット。

ごきげん〜。

こういう感じだとぶち上がる方面に行きそうなのにそこまで行ききらず、

シリアスとファンキーとご機嫌の塩梅が上原さんらしさでしょうか。

今回メンバーのケミストリーがとても良い方向ですよね。

トランペットがいるので、わたしにはピアノの按分がちょうどいいです。

上原さんの作品はこれまで「ひろみひろみひろみ!」みたいな感じで

途中で飽きがちでしたが、

今回はジャケットも内容もそこまでくどくなくて好感。

木(KI)の4年ぶりのEP。

よいです。

プログレッシブ、エレクトロ、邦楽的要素をテクニックと情緒で昇華してます。

前作はコーネリアスを強く連想させられるのがノイジーでしたが、これはとても好き。

これはこの秋の掘り出しもの。

4人組のジャズバンド「アビスキス」。

テナー、バリトンギター、ユーフォニウム、ヴィブラフォンという構成、

渋い〜。

2022年に出ていたみたいですが、

偶然流れてきて、おおお!となりました。

あまり情報も見つからなかったのですが、音は最高。

めちゃくちゃいい。

こういう音楽を聴きたくて、音楽を聴いているところはあります。

各楽器や声の響きとメロディの美しさを信じて、

演奏することで世界とつながっていこうとしているような感覚。

アシュリー・ヘンリーのEP。

UKジャズのピアニスト。

UKジャズからは良作がコンスタントに出ますね。

全曲歌入り

歌モノとして聴いてもすごくいい。

よかったメタル3枚。

ファイアーズインザディスタンス。

キャトルデカピテイション。

ホレンダス。

どれも今年出た新作で、海外のメタル系レビューサイトで知りました。

もうメタルは細分化しすぎてサブジャンルが良くわかりませんが、

良いメタルは良い、ということで。

それぞれ音像も、デスやメロディの塩梅も異なりますが、

どれも曲と演奏の魅力が飛び抜けています。

ジャケットがみんな気色は良くないですが、

でもメタリカTシャツだって発売から30年たって、

今はおしゃれな人があえて着てるし、

バンドのロゴも1周して昔風になっているし、

これはもう様式美だから仕方ないですね。

聴いて損はない3枚!

最後に、過ぎた2023年の夏の1枚。

mosieの2017年のアルバム『アイスクリーム』

めちゃくちゃ好きです。気持ちいい。

偶然流れてきた、なにもわからない系。

ネットで検索しても、情報が探せないです。

夏の終わりに見つけて流していました。