2024夏秋のフェイバリットアルバム

ワンシーズン飛ばしちゃったので、

今回は夏秋まとめてです。

近年多作のサム・ウィルクス、

なかでもこれはマジで良いです。

今年のベストに限りなく近い。

もう言葉がない。

ベースとギターで紡がれたカバー曲。

この曲のように美しい瞬間が、

まいにちの人生にあるならば。

動画を見ていたら、

2022年にこのメンバー+キーボードで来日公演もしていました。

音楽を愛している人多いのですね。

このメンバーでのライブアルバムも10月に出ます。

今年のヘビロテはこの曲。

千葉雄喜?だれ?と最初なったのですが、

引退したラッパーのKOHHさんが

名前を変えて復帰したのですね。

この曲、バズりまくりましたね。

夏にビーチパーリーをしたときに、

隣の学生グループがこの曲をかけてて、

これが青春の音楽なのいいねえ。

千葉さんは、ミーガンとのこの曲でもバズって、

復帰後いきなりすごいですよね。

トラップというジャンル自体は、

とうのむかしに飽きられている印象もあるけれど、

千葉さんが日本語でやるとすごい魅力がありますね。

復帰アルバムがたのしみです。

女性ジャズギタリスト、エラ・ジリナのソロ・アルバム。

すごいすごい。

楽器のうまさって、いちリスナーの感想ですが、

相対的なテクニックではなく、

出したい音を出したいときに出せるかどうか。

ギターのソロ・アルバムは、

印象として地味になりがちですが、

ミュージシャンに流れているメロディを味わえるのです。

聴いていると、飽きるか/ずっと聴いていたくなるか。

ずっと聴いていたいと感じたら、

味わえているわけですよね。

フェイ・ウェブスター。

一聴して、もうめちゃくちゃいいですね。

まず声がいい。

それから、演奏が良い。

ギターは、ロックの響きと、

カントリーのおおらかさがあって、

サウンドが生々しさを残していて、

現代R&B風味もありつつ、

曲が良い意味でオールド。

セレブとかじゃない、

身近な人間の美しさが歌に有るように感じます。

いいですね、ありがとう。

謎の覆面デュオ、クラウンコアのライブ盤。

これはコーチェラの動画ですね。

コーチェラの配信で見て、すげえ!となりました。

過去のアルバムが、

簡易トイレの中で演奏録音した『toilet』と

車のバンの中で演奏録音した『van』ということで、

こういうことをする人たちですから、

ライブ音源いいですよ。

正体は謎ですが、ググるとルイスコールとサムゲンデルでしょ、

とみんな言ってました。

まじか、さいこうだな。

フランスのテクニカルデスメタルバンド、エクソクラインの新作。

中盤の中東っぽいメロディのトランペットっぽいソロ面白いですね。

ある意味個性を出しにくいジャンルにあって、

ギターのジェント感、良い塩梅なコーラス具合、

物語性のある曲展開で、

今聴いて気持ちの良い音として抜けていると思います。

去年今年と立て続けにアルバムを出している

ドミニカ共和国のラッパーJノア。

このライブの時点で17歳。17歳!

何語かわからくても、すごい。

音楽的には違うんだけど、

エネルギー過多のラップ投げつけられて興奮するという意味で、

わたしの中でこれも大好きなトベ・ンウィーグウェの隣にいる感じ。

オデッド・ツールの新作より。

コルトレーンから続く良い意味でクソ真面目なサックスの白眉。

コンスタントにアルバム出してて、ずっと同じ路線で、ずっと良い。

ジャズのサックスをひとり心ゆくまで聴いて素晴らしさに唸りたいという、

こうであって欲しいというすんばらしい演奏。

ピアノもすごい。

2年前から待っていた、

スウェーデンのドラマーのエミルさんのアルバム出ました。

ほとんどの曲が過去のEPからで、

新曲は③④の2曲のみ。

こうして並べてみても、やはり出色の出来。

心の名盤。

しいて言えば、雨の日に合います。

雨の日に聴いてみてください。

ヴィキングル・オラフソンのゴルドベルグ変奏曲。

去年の作品です。

天才ピアニストが出すゴルドベルグと言われたら

グールドと比べたいという欲求があるので、

反射的にチェックしたくなりますね。

これはグールドとの違いを出そうというより、

グールド遺産の上に磨きをかけたいという風味があります。

オラフソンさんのテクニックや味わい、

現在の録音技術も相まって、

感嘆する演奏になっています。

あまり音が良くないタイニーデスクだと、

逆にポピュラリティを感じさせる弾き手だと伝わります。

2,3曲目とか、クラシックリスナーが増えそう。

最後は、リンダ・トンプソンの新作

フェアポート・コンヴェンションの元ギターの

リチャード・トンプソンの元妻のリンダさん。

難病で歌が歌えなくなり、

家族と友人に歌ってもらい作ったアルバム。

このあたりの詳細は萩原健太さんのブログがわかりやすいです。

Proxy Music / Linda Thompson (StorySound Records)
プロキシー・ミュージック/リンダ・トンプソン リンダ・トンプソン、11年ぶりの新作アルバムだ。ソロ・アルバムとしてはこれが5作目。こんなジャケットだから、えっ、ロキシー・ミュージックのカヴァー集? と

ジャケはロキシー・ミュージックですが、

これは洒落ですね。

アルバムは、内容が充実したすばらしい佳作。

曲ごとに歌い手も違い、カラフルでいて、

全体が良い雰囲気で統一されていて、聴き飽きません。

きっとキュートで素敵なお人柄で、

家族や友人と愛し合っていることが音楽から伝わるのでしょう。

あとがき

むいたミカンのキーホルダーを買いました。

このあいだ、

信頼している大切な友人と話していて、

私がほんとうに思っていることを言ってないと感じるときがある、

と言われました。

自分では、ほんとの気持ちをしゃべっているつもりだったのですが、

そう言われてよく考えると、たしかに無自覚に、

その通りでした。

その後、カウンセリングなどにも行き、

日常で本音と言葉を一致させる、

本音じゃないなら黙っててもいいんだと腹落ちしました。

イメージとしては、

これまでじぶんが思っていたほんとの気持ちが「みかん」だとしたら、

その気持ちの中の本音を見つめてから、その本音「皮をむいたみかん」を

あらわそう、という感じ。

その大切な気づきを忘れずに持ち歩きたいので、

皮をむいたミカンの人形を探したら、

ちょうどいいのがあった。

こんなキーホルダー誰が買うの?と買いながら思ったけど、自分じゃんねえ。