2024春のマイフェイバリットアルバム

music

春ですね!

最初はNPRのライブから。

すごい!

コメント欄がピアノの調律不足の指摘でやや荒れましたが、

それを擁護するコメントが素晴らしい。

アップライトピアノで、楽器の音がやや粗いからこそかえって、

演奏の迫力やこもったソウルが伝わる素晴らしい音源です。

難病もあって大変かと思うけれど、これからも長く活躍してほしい。

ライブは、このアルバムからの演奏という位置づけかと思います。

クラシックと言えば、サブスクのApple Musicから

AppleMusicClassicalがリリースされました。

クラシックに特化したサブスクアプリで、

ジャンルの特性に合わせた検索ができます。

ベートーヴェンの運命を聴きたいときに、

「ベートヴェン」「運命」で検索しても、

運命の音源なんて数千とあるはずですから

膨大な音源にちゃんとヒットしないし、

「交響曲5番」とか入れても、わけわからないですよね。

そのようなニーズに応えた良質なアプリです。

例えば、以前から自力で細々チェックしていた、

「バッハのチェロ組曲をチェロ以外の楽器で演奏した音源」とか、

「ライヒのエレクトリック・カウンターポイントのメセニー以外の演奏」

みたいなものも、一瞬でズラッと見つけられました。

これはほんとうにすごい!

知らなかった名盤とガンガン出会えます。

音楽は、ミュージシャンと聴き手が出会って成立するものですから、

これも立派な音楽を構成する要素の一部です。

ジャズ版も出たらいいですが、最終的には

通常版で、作曲者、作詞者、プロデューサー、エンジニア、

演奏者、収録場所や収録日などのクレジットを併記し、

深く詳細な検索ができる機能を付けて欲しいですね。

新東京、ファースト出ましたね。

いいですね。

ギターレスの情緒系バカテク。

インストで行けそうなのに、

あえてのボーカルがいい意味でちょっと無難で、

全体の印象がテクニックに行き過ぎなくて軽やかなんですよね。

これとか、ドラムがすごく過剰なんだけど、

気にならないというか、

気になるけど面白いだけというか、

不思議なバンドマジックがあります。

去年のアルバムですが、これいいですね。

アイヌに似ているシベリアの先住民族のバンド。

なんというか、ルーツとか、アレンジとか、どこまで本気か

よくわからないんですが、音に強度と説得力があるんですよね。

フェスでやたらと盛り上げる枠というか、不思議な感じです。

YouTubeチャンネルのCircleでオーラヴル・アルナルズのライブがありました。

Circleは、ユニークで美しい場所、ロケーションでの

ライブ動画を配信しているチャンネルです。

この動画の場所も風景だけでじゅうぶん美しいので、

ここで演奏するのは勇気がいると思うのですが、風景に負けてない。

同じチャンネルのハニャ・ラニのライブも、

めちゃくちゃかっこいいです。

ロックの躍動感と端正さ、

ジャズの自由さ、

フォークやポップスの親しみやすさ、

クラシックが音として蘇るときの若々しさ、

そういうのが全部ある音楽。

ここまでジャンルや商業やテクニックや編成の制約から自由になるのは

すごいことなのだと思う。

これもクラシカル要素の大きいジャズ。

エドゥアール・フィルレさんによる、

自動演奏ピアノとの共演作品。

デュオ、なんだけど、自動演奏ピアノは、

人間の手では再現できない演奏をしている。

全体としてはソロ、あたたかさと無機質さが同居している。

パット・メセニーのオーケストリオンにも似ている。

エドゥアールさんは、以前にバッハの曲をアレンジした

ピアノとチェンバロのデュオアルバムも出しています。

チェンバロはピアノの祖先なので、

チェンバロの時代に書かれた曲をピアノで演奏するのは

普通だけど、チェンバロとピアノの共演はあまりない。

奇をてらうだけでなく、時間軸からの可能性と演奏している印象。

なにより演奏がいいです。

ジャマル・グリーン。

たぶん、主にゲーム音楽など作っている作曲家。

ゲーム音楽っていい曲多いですよね。

これはアンビエントミュージックとしても非常に良作。

日常のBGMにもおすすめ。

ジャンニ・ブレッゾの新作EP。

ドイツのプロデューサーマーヴィンさんのプロジェクト。

過去にはJラモッタすずめさん等もゲスト参加してました。

雰囲気が、チルな空気感がとても好み。

銭湯みたいで、いい塩梅です。

二・オーさんのライブEP。

シンプルなフォークですが、

このひとに流れているグルーヴに共鳴する。

イギリスとニュージランドで活動するSSWで、

NeonGruというバンドもしている。

ハリー・スタイルズさんのツアーメンバーだそう。

このライブ盤は歓声がすごいのだけど、

ハリーさんの前座なのかしら?

売れるかはわかりませんが、すごくいいと思う。

がんばれ。

最後に、2022年のイスラエスのハーモニカ奏者の歌入りEP。

中東らしさもありますが、スペインや南米の香りも。

ハーモニカは、グレゴア・マレさんに師事したそうです。

ジャズのハーモニカって音が南米っぽいイメージなのに、

グレゴアさんはスイス、トゥーツ・シールマンスさんはベルギーなんですね。

音にメロディに、開放感が満ちています。

人生を肯定している音がします。

幸せな日に聴いて、幸せになる音楽。

あとがき

やっと春休みが終わりましたね。

全国のかあちゃんとうちゃんおつかれさまでした。

冬から春にかけて、怒涛の良作ラッシュで、

まったく聴き込めてません。

聴き込んだらまた次回に挙げるかもと思いつつ、

不思議なもので、音楽的に優れたすごい盤と、

フェイバリット盤は違うんですよね。

自分のために聴く音楽は本当に美味しい。

3月末からリリースラッシュがすごいので、

次回もたのしみです。

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