2022真夏のフェイバリットアルバム

今年のベストソング候補!

イスラエルのサックス奏者エリ・デジブリが、

両親に捧げた曲。

あまりにもうつくしいオープニングのメロディ。

あたらしいスタンダードとして演奏されたり、

歌詞がついて歌われたりするでしょう。

たのしみですね。

ジ・インターネットのスティーブ・レイシーの新作。

以前から良い曲を書いていたし、

人気もありましたが、

新作はまとまりもあって、

聴きやすく大人気。

この曲の歌メロとか、

すごいすてきなんですよねえ。

ジ・インターネットはシドニー・ベネットも

充実したソロを出しているし、

うれしいですが、

バンドの新作も聴きたいです。

フジロックを見て、

春に出たのエイウィッチの最新作について改めて。

2022年の配信されたフジロックで、

圧倒的なパフォーマンスをみせたエイウィッチ。

オープニング、ひとりの「queendom」の気迫がすごかった。

日本のヒップホップ、ジェンダー、沖縄のこと、

ぶっとばしてくれました。

わたしがもうひとつすごいと思ったのは、

欧米的な女性の強さの表現を日本で形にしたことです。

海外の女性ラッパーなどが、

女性の「強さ」として強調する表現としてのセクシーについて、

日本ではエロという概念が強すぎて、

真似をしようとしてもエロに負けてしまうというか、

なんか違ってしまって、誰もできていないな、と感じてましたが、

エイウィッチが「口に出して」をステージで、

観客に向かって挑発的にラップしているのを見て、

日本の女性アーティストとして、

はじめてちゃんと表舞台で、

共感できてしかもかっこいいことばで、

ぶちかましてくれたように感じました。

すごく爽快でした。

フジロックの合間に流れるGoogle広告の

CMソングもエイウィッチのこの曲でしたね。

正真正銘、今年ベストアクトです。

ドーズの新作。

フジロックにも出てましたね。

大好きな1曲目。

むかしのウィルコみたいな開放感、

そして後期ピンク・フロイドを彷彿とさせる後半のギターソロ、

なんでこんなにいい音が出るんだろう。

ありがちな音楽性なのに、

ドーズらしさがドラムやピアノ、

フレーズからにじみ出ている傑作です。

冨田ラボの7thアルバム。

今作は、冨田ラボ側の音楽にゲストボーカリストがハマったケミストリーが

気持ちいい楽曲が多くて、3枚目以来の良作だと思います。

ぷにぷに電機とあいまって、文句なく良い。

冨田さんの打ち込みドラムがバシャバシャしてる曲が好きです。

冨田さん独特の打ち込みドラムが好きで、

特に、3枚目のfeat.佐野元春のこの曲みたいな感じが。

ドカドカするバスドラと、

パンゲアの頃のマイルス・バンドのアル・フォスターみたいなハイハット。

うねりがあって好きです。

奥田民生が自分で叩いたドラムのグルーヴに似たものを感じます。

ポーキュパイン・ツリーの12年ぶりのアルバム。

現代プログレの大物だそうですが、

聴いたことなかったです。

6月末に、突然全英チャート2位になったので、

「誰?」と思って聴きました。

いい!

キングクリムゾンと比較されることも多いそうですが、

ラッシュっぽいですよね。

ラッシュは、高校生の時にこの曲がラジオから流れて、

うわ!っとなったのが忘れられません。

新東京。

2021年デビュー、ギターレスの4人組。

現役大学生で(休学してるみたいですが)、

自分たちで会社を作ってバンド運営しているそうです。

リズム隊とキーボードがサウンドを作っていて、

昔からあるバカテクバンドっぽさと、

今っぽい音像と、

若さからくる迷いのなさと、ちょっとした虚勢とが

いい感じにブレンドされていて、気持ちいい。

ここから夏のギタリスト特集です。

オーストラリアのジャズギタリスト、

クエンティン・アンガスのニューアルバム。

ジャズシンガーのマイケル・メイヨーも参加して、

風通しの良い、すばらしい傑作になっています。

男性ジャズボーカルアルバムにありがちな、

数曲でおなかいっぱいみたいなクドさがない。

曲も良いからでしょうか。

もちろん演奏も!ドラムはネイト・スミス。

ブライアン・ブレイド・フェローシップが好きなひとは

すごく気に入るのではないでしょうか。

好きなギタリスト、マックスなんとか(読めない)さんの新作。

ロシアの作曲家で、別名でエレクトロもやっている方。

クラシックギタリストとして良作が多いのですが、

特にエレキギターに持ち替えた時のプレイが大好きです。

新作は、よくわからないひととの共作名義です(情報が探せないです)。

スティール・パンみたいな打楽器と打ち込みに、

ギターが乗っかるみたいな音像ですね。

こういう音楽って、「自分と気が合う」アーティストが

見つかったら、最高だと思うんですよね。

わたしにとってこのひとの作る音楽は、

しょっちゅう会って安らげるんだと思います。

女性ジャズギタリストメアリー・ハルヴァーソンの2枚同時リリースの新作。

ノンサッチレーベルに移籍しての初作。

今作は、

ビルフリやオーネット・コールマンなどを消化した

彼女の現代音楽的なかっこよさのエッセンスに加えて、

曲が聴きやすい。

プレイも音もアレンジもよい。

現代ジャズは今ほんとうにすごい。

相当傑作だと思います。

現代ギタリストでは、

マイルス・オカザキの新作も良かった。

キレッキレでかっこいい。

オカザキさんは、

今のスティーブ・コールマン&ファイブ・エレメンツの

メンバーだそうです。

オカザキさんがいるファイブエレメンツも良いです。

ここから夏のジャーマンメタルです。笑。

エスキモーコールボーイ改めエレクトリックコールボーイの新作。

いわゆるパーティーメタル。

サイコーです!

バカバカしいけど、ちゃんとかっこいい。

ただただたのしく盛り上がります。

そして、こっちも。

…これ、同じジャーマンメタルの世界的な大御所

ラムシュタインを茶化しているということですよね?

なんにせよ、曲のクオリティも高いし、最高です。

そして、クリエイターの新作が出ました。

高校の頃は、

ハロウィンなどのジャーマンメタルではなく、

ジャーマンスラッシュが大好きでした。

ソドム、クリエイター、ディストラクションが

ジャーマンスラッシュ三羽烏(!)と、

で呼ばれてましたね(BURRN!で)。

ソドムもがんばっていますし、

ディストラクションも復活して新作を出しています。

中でも、今回のクリエイターは、久々の快作です。

メタリカのライブオープニングっぽいイントロを経て、

スレイヤー直系の曲から始まります。

ここでかなりしびれます。

そのまま突っ走ると思いきや、

アルバム中盤のシングル曲とか、

凝っていて、意外と良い曲なんです。

メタリカの近作みたいな、

曲はそれっぽいけど全然つまらない曲ばかり…

(今でもライブは最高です!)

という感じではなくて、現役感というか、

今でもやりたいことがある!という感じです。

というわけで、最近のジャーマンメタルはおすすめです。

むすこが妻が見つけてきた夏休みの集中ゼミ?

みたいなものに通っています。

英語を習いに小学生同士で基地内のレストランに行ったり、

プログラミングを習ってゲームを作ったり、

ドローンを飛ばしたり、

撮った動画を編集したり。

好きなことが見つかるといいな。

わたしも音楽ネタを書いていると、

ストレス解消になるので、ついつい書いちゃうんですよね。

好きなものを好きと言うのは、すごく幸せです

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