沖縄の津波警報、我が家の感じ

おきなわ暮らし

きのう、台湾の地震による津波警報が沖縄に出ました。

振り返りつつ、今後のことを考えてみます。

警報から収束まで

朝、息子を学童に送って車を運転していると、外からサイレンが聞こえました。

防災訓練?と耳をすましましたが、野外スピーカーの無線放送はがさがさしてて聞き取れず。

まあいいか、反対車線がやけに混んでいるなあ、と思いながら帰宅。

そのまま仕事を始めました。

30分くらいして、妻が

「外がすごい渋滞しているよ!」と呼びに来ました。

私の住まいは海の近くなのですが、

道が車で埋まるほど渋滞しています。

消防車やパトカーも走り回っていて、

TVerを見てようやく津波警報が出ていると知りました。

この時点で、津波の予想高さは3m、到達予測時刻まで30分を切っていました。

最初に考えたのは、息子のことです。

学童は、自宅よりもずっと高い場所にあるので、息子は大丈夫。

次に考えたのは、自分たちは避難するかどうか。

TVerやネットで情報を集めても、

とにかく「逃げて!」「避難して!」ということしかわかりません。

台湾に近い島でも30cmの津波しか来ておらず、

3mってどうなんだろう?と思いつつ、

とりあえず妻と避難しようと決めました。

津波が来たら浸水する場所なので車で避難しようか一瞬迷いましたが、

最悪車は失ってもしょうがないと思い切りました。

携帯と財布だけ持って、

歩いて高台向けに歩き始めました。

この時点で津波到達予測時刻まで10分。

外に出ると、すごい渋滞。

海から陸向けの道は、まったく動かない状況。

ここに津波が来たらどうなるのだろう?と思うとゾッとしました。

飲み物を持っていなかったので、

途中のスーパーに寄ったら臨時休業してました。

そのまま歩き続けて、空いていたコンビニに寄りました。

津波の到達時刻を過ぎ、到達中になりましたが、

YouTubeやTVerで実際に高い津波は来ていないことがわかりました。

このまま高台にある避難公園に行くか、

自宅に戻るか迷いましたが、戻りました。

ネット配信をする約束があったことと、

現時点では大きな津波は突然こない印象があったからです。

念のため、一番近い避難マンションに立ち寄って、

避難経路も確認しました。

帰ると、高台の公園に避難しているので、

できれば迎えに来てというLINEが学童から入ってきました。

高台の公園の方が自宅よりも安全なのと、

車で迎えに行けないので、

一旦そのまま避難をしてもらいました。

そのまま津波警報は解除になり、その後渋滞も徐々に解消しました。

息子は学童に戻ってから、車で迎えに行きました。

他のお父さんたちも迎えに来ており、

渋滞で時間がかかって大変だったと言っていました。

感じたこと、家族で話し合ったこと

その日の夜、息子も一緒に家族で話をしました。

ひとりひとりがどう過ごして何を感じたか、

これからどうしようかを話をしました。

あらためて、家族でハザードマップを見て、

想定される津波の到達点などを確認しました。

小学校は津波が来る場所にあるね、とか

ここの交差点までくれば津波は来ないから、

この道をまっすぐ逃げるのが良いね、などと

確認ができました。

テレビに頼らず、避難方法を決めておこうと思いました。

リアルタイムでの状況把握をするため、

TVerで緊急番組を見ながら行動しましたが、

テレビのトーンはずっとこんな感じでした。

見てると、どんどん不安になってくるうえに、

「見て」しまって、時間が経っちゃうんですよね。

避難方法がさっぱり思い出せず、

戸締まりやブレーカーを下ろすこともできませんでした。

我が家の避難方法を1枚紙にまとめようと思います。

避難カバンを備えようと思いました。

自宅に備蓄用の防災品は置いてありますが、

避難用の防災カバンは準備しておらず、

何を持って避難するか迷ってしまいました。

そのわりに水すら持って出れなかったので…。

カバンは家族全員分あっても良いね、となりました。

車で避難は悪手です。

「車は流されても諦めよう」と思えたのは自分でも意外でした。

東日本大震災の中継で見た、津波に飲まれていく車の映像が頭をよぎったこと、

車での避難は渋滞で無謀と感じたからでした。

歩いていても、細い抜け道をスピードを出して走る車や、

ギリギリ赤信号でも突っ込んでくる車が多く、交通はパニック状態で、

交通事故も怖かったですね。

息子は、学童でスムーズに避難ができましたが、

避難した公園は何百人の人でいっぱいで、

とても不安な気持ちになったようです。

父ちゃん母ちゃんが無事か心配だったから電話番号を暗記する、

家のSwitchやお小遣いが流されるのに絶望したと言っていました。

子どもにとっては被害がなくてもショックは残ります。

災害のときは、まず自分を守ること、

怪我した人たちが通信できなくならないよう、

無事なら連絡は落ち着いてからすることなどを息子と話せました。

ちなみに、スマホの緊急速報を夫婦揃ってオフにしていることで

初動が遅れましたが、オンにするつもりはありません。

近隣諸国がミサイルを発射したときなどに鳴る警報がわずらわしく、

いたずらに恐怖と敵意を煽るので私には不要です。

自然災害のときだけ鳴るアラートができたらいいのにね。

今回は、「本番」だったわけですが、

なにも準備できていないことがわかりました。

反省点は多いですが、今後に活かせれば。

あとがき

ちょっと前ですが、

息子が雪を見たいという希望を叶えるため、

真冬の北海道に行ってきました。

むすこにしたいことを聞いたら、

「外でもアイスが溶けないか実験したい!」(氷点下だから)

ということで、札幌公園で雪の中を犬のように転がりながら、

一緒にセコマのアイスを食べました。

息子の心からの希望を叶えることができて、

父親として至福でした。

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