過去に自分が紙で出した確定申告書を、
PDFで見られるサービスを、国税庁が始めました。
やっと!ですね。
サービスの特徴をざっくりと説明します。
マイナンバーカードが無いと見られない
いきなり挫折しそうな人が60%くらいいそうですが、
(マインナンバーカードの普及率は現在40%強なので)
マイナンバーカードがないと見られません。
マイナンバーがNGの人は、
これまで通り税務署に出向く必要があります。
方法は以前記事にしています。
見られるのはおととしまでの確定申告書のみ
マイナンバーがあっても、PDFで見られるのは、
おととしの分までです。
今で言うと、
去年の分=2021年分(R3)
おととし分=2020年分(R2)
だけですね。
3年以上前のものは、
やっぱり税務署に出向く必要があります。
(以前の記事の方法)
税務署が紙の申告書をデータ化してあるなら、
過去何年分でも対応してくれそうですが、
やっぱりデータ化はしてないということでしょうか…。
個人の所得税の確定申告書のみ。消費税の申告書は対象外
今回のサービスは、個人の確定申告書(決算書を含む)だけです。
法人や、消費税の申告書は対象外です。
事業復活支援金など、所得税の申告書が必要な手続きが
主な目的と考えられている印象ですね。
お金はかからないが、時間はかかる
申告書のPDFを取り寄せる手数料は無料です。
でも、申し込んでから、PDFが見られるようになるまで、
数日かかるそうです。
そこはお金を取って良いから、すぐ出してくれと思います。
税務署で「開示請求」をした場合の手数料は300円です。
そもそも自分で紛失したひとだけが使うサービスです。
紙でもデータでも、手数料を変える必要はあまり感じません。
なんにせよ、紙で提出した年の確定申告書がいますぐに必要、という場合は、
税務署まで出向いて閲覧で写真を撮るという方法しかない状況は、
残念ながら変わらない、ということになります。
手続き方法の説明ページは、とてもわかりやすくなった
具体的な手続方法は、
国税庁の説明ページがとてもわかりやすいので、
リンクを貼っておきます。
ちゃんと、画面コピー付きで説明してあり、
だれが見てもわかります。
以前は読んでも意味がわからない説明しかありませんでしたが、
こういったマニュアル関係はずいぶん改善しました(コロナで)。
なお、書かれているのは申込み方法までです。
数日立つと、リンクが受信通知に届くそうなので、
リンクから確定申告書等をダウンロードをするそうです。
リンクは180日経つと消えるので、180日以内に控えを保存しておきましょう。