会社や事業所で支給しているお給料、
何と呼んでいますか?
おすすめの呼び方を紹介します。
結論としては、税金などの制度に合わせて、
呼び方を◯月支給分に統一するのがオススメです。
○月分と呼ばれることが多い
お給料は◯月分、
例えば、8月分のお給料などと呼ばれることが多いですよね。
8月分のお給料というと、
「8月に働いた分のお給料」
「8月に受け取るお給料」
どちらかをイメージするひとが多いと思います。
正解はありませんが、
8月に働いた分のお給料のことを
8月分のお給料と呼んでいる会社が多い印象です。
お給料の締め日と支払日はバラバラだから
お給料は、締め日と支給日が決まっています。
例えば「月末締め、翌月20日支給」という感じですね。
じつは、公務員のお給料は、一般的に前払いが多いと言われます。
こんな感じです。
締め日:8月31日
支給日:8月15日 ⬅️ 締め日より半月早くもらえる
この場合、
8月分の給与
=8月中に働いた分の給料
=8月中に支給される給与になります。
とてもわかりやすいですね。
しかし、民間の企業のお給料は、一般的に後払いが多いと思います。
こんな感じです。
締め日:8月31日
支給日:9月10日 ⬅️ 締め日の10日後にもらえる
月末に締めて、給与計算をしてから、翌月に支給します。
この場合、
8月分の給与
=8月中に働いた分の給料
≠8月中に支給される給与ではなく
翌月の9月に支給される給与になります。
「月分」と「支給月」がズレてしまいますね。
月末締めでない会社も多いです。
例えばこういう場合はどうでしょう。
締め日:8月20日
支給日:9月5日
毎月20日に締めて、支給は翌月5日ということです。
この場合
7月(21日~31日)と、
8月(1日~20日)に働いた分が、
9月に支払われます。
この給与は、
7月分の給与でしょうか?
8月分の給与でしょうか?
9月分の給与でしょうか?
正解はありません。
どう呼んでもスッキリしません。
つまり、いろいろな場合があるので、
◯月分給与と言われても、
実際は意味がわからないのです。
例外として、
公務員のような当月払い(≒前払い)なら良いですが、
民間では一般的でないわけです。
源泉所得税、住民税、社会保険の○月分もバラバラだから
給与を支給月で呼んだ方が良いもうひとつの大きな理由は、
その方が税金などの計算が間違えにくいからです。
なぜ間違えにくいのか?
税金の計算では、
「○月分」ではなく
「○月支給分」で判断するからです。
細かい話になりますが、具体的に見てみましょう。
給与計算をするとき、
給与から従業員の分の所得税、住民税、社会保険料などを
差し引いて預かり、納付します。
納期限は、例えば8月なら
所得税と住民税は8月10日、
社会保険料は8月31日です。
所得税は、
その月に支払った給与から預かった所得税を、
翌月10日までに納付する事になっています。
例えば、
7月中に支払った給与から預かった所得税は、
翌月8月10日が納期限です。
そのお給料を何月分と呼んでいるのかは関係ありません。
「○月中に支給した給与 ➡ ○月分の所得税を引く ➡ 翌月10日に納付」です。
住民税は納付書に、
「7月分の住民税 ××円 納付期限8月10日」
と書かれています。
預かるタイミングは任意ですが、一般的には
7月分の住民税は7月に支払う給与から預かります。
「○月中に支給した給与 ➡ ○月分の住民税を引く ➡ 翌月10日に納付」です。
ややこしいのは、
例えば10日が支給日の場合に、
7月分の住民税を
8月10日支払い分のお給料から預かって、
8月10日に納付する、
というパターンです。
これでも良いですが、所得税とズレるので、
実際にやっていると混乱して間違えやすいです。
所得税に合わせて、
7月10日支給分から7月分の住民税を預かって、
8月10日に納付したほうがわかりやすくて簡単です。
社会保険料は納付書に、
「7月分の社会保険料 ××円 納付期限8月31日」
と書かれています。
これは、
8月に支払ったお給料から7月分の保険料を預かって、
8月31日に納付します。
7月分の社会保険料を8月に払うお給料から引く。
ズレているので覚えにくいですよね。
7月分を翌月8月支給分から引くので、
これは「翌月徴収」と呼ばれています。
これが正しい方法になります。
「○月中に支給した給与 ➡ 前月分の社会保険料を引く ➡ ○月の末日に納付」です。
これもややこしいのは、
「うちは、7月分給与を8月に払っている。
そこから7月分の社会保険料を引く。
だったら簡単に「7月分給与から7月分の社会保険料を引く」
と覚えておけばいいじゃないか」
と考えがちです。
その考え方だと、社会保険の定時決定や随時改定など、
他の手続きのときに誤ったり混乱する原因になります。
翌月に徴収だから、
8月支給分から7月分の社会保険料を預かって、
8月31日に納付と整理することをおすすめします。
この社会保険の決まりは本当にわかりにくく、
7月分の社会保険料を7月支給の給与から引く、
いわゆる「当月徴収」をしている事業所も多いです。
当月徴収はNGなのにやっている会社が多すぎて、
給与ソフトも当月徴収に対応しているという
訳のわからない状況です。
この状況を作った原因は制度の欠陥なので、
すみやかに制度を改善すべきです。
クドくなってしまいましたが、
最初から◯月支給分と呼ぶ方が簡単ですよ、
と単純に考えてくださいね。
従業員目線で不安があるなら併記する
これまで「7月分」と読んでいた給与を、
とつぜん「8月支給分」に変更すると、
もらう側の従業員が困惑するのが不安という場合は、
「7月分(8月支給分)」
「7月分(8/10支給分)」
「8月支給分(7月分)」
などというように併記すれば解決します。
あとがき
ブルーシールアイスクリームの牧港本店が、
先月1年半ぶりにリニューアルオープンしたので、
なつやすみ中のむすこと行きました。
平日ですが、駐車場は満車で大混雑。
沖縄ではあまり見ない行列。
二階にはグッズや展示もありました。
ブルーシールはコロナで観光客が蒸発した経験を機に、
地元向けにシフトすると宣言していて、
オープン記念にチョコレート工場ちっくなゴールデンチケットが
当たるというナイスな企画もやってて期待してたんですが、
以前あったアイスパークも閉業して
ドラッグストア(なんで?)になってしまったし、
あれれ?という感じでした。
それに、あんなに駐車場混んでたら、
ドラッグストアのお客さんが停められないけど、
ドラッグストアは大丈夫なのか。
むすこもあんなには並べないと言うので、
けっきょく近くのサーティーワンに移動してアイス食べました。
まだ再オープンした直後なので、今後に期待。