先日、依頼を受けて創業者向けのセミナー講師をしました。
「2時間で、簿記の知識ゼロの方が、帳簿を付けて、
決算書を作れるようにしてね」という依頼内容。
ちょっと無茶だよなあ、と感じつつ、
でも、必要としている人は多そうだからやってみようと。
いちばん簡単な帳簿なら、簡易帳簿だと思い、テンプレートを作りました。
※エクセルです。ご自身の責任でご利用願います
最初フリーのテンプレ探したけど、シンプルな簡易帳簿って
意外とネットに転がってなかった。
ニーズがないからかな、と思った。
実は、7年くらい前に、事業をやってる全ての人に、
帳簿付けが義務化されました。ひえぇ。
でも、この決まりには「罰則」がありません。
(あんまりひどいと税務調査で一方的に税金を決められるリスク
(「推計課税」と言います)はありますが、めったにないし。)
なので、今でも帳簿を付けてないひとはいっぱいいます。
確定申告の相談会場でも、束ねたレシートを持ってきて、
その場で電卓で足し算して決算書を作る=帳簿を作ってない
という方法をよく見かけます。
だったら帳簿なくてよくね?とみんな思ってるから、ニーズがないのかなと。
こういう「決まりではこうだけど、実態はこう」みたいの多いよね。
じゃあどうするか。
個人的には、定期的に帳簿を付けることをオススメします。
理由は、いちばんちゃんと税金が安くなるから。
年1回まとめて集計すると、計上もれだらけになりがちです。
売上の計上もれは「脱税」だし、
費用の計上もれは、税金を余分に納めることになります。
そうすると「税金が高すぎる!」と感じるので、
ズルして税金を安くしたいという誘惑に襲われます。
定期的に帳簿を付けていれば、計上もれも防げるし、
気持ちもあわてず、結局いちばんちゃんと節税できるはず。
ゆくゆくは会計ソフトをおすすめします。
でも、帳簿つけてないなーという場合には、
簡易帳簿という選択肢もありますよ~。