ちょっとあおるようなタイトルでごめんなさい。
最初に事実だけ書きます。
「今の住宅ローン控除は、大盤振る舞いしすぎだから、
2022年から減らす方向で見直そうぜ」
と、政府与党が今年の税制の解説で示しています。
決まっているのはこれだけですが、
ローンを組んで家を買うなら、2021年中が得かもしれないと予想されるので、
ニュースになるわけです。
具体的には、現行の住宅ローン控除は、
ローン残高の1%を税金からひいてくれます。
残高が3000万円だったら、30万円(=3000万✕1%)税金が安くなります。
細かい話を端折ると、10年でMAX400万円税金が安くなる可能性があります。
見直しがどう行われるのかは不明ですが、MAXが1%ではなく、
「住宅ローンの実際の利率になるのではないか」
「住宅ローンの実際に払った利息額になるのではないか」
などの予測が出回っています。
今は住宅ローンの利率が下がっており、0.5%くらいのものもあります。
「現行1% → 来年0.5%なので、安くなる税金が半分になる!?やばい!急げ!」
というキャッチーな見出しのニュースになります。
しかし、損したら大変だと焦らせてお金を使わせる物言いは、聞いた人の得にならないと思います。
理想の家を建てるために、考えることや悩むことは山ほどあります。
住宅ローン控除ももちろん大切ですが、情報に惑わされて、焦って判断を誤ることのほうが、損です。
なぜならば、改正が予想通りになるかは、誰もわかりません。
住宅ローンの利率が今後は逆に上がるかもしれませんし、わかりません。
10年間、0.5%分以上の税金が自分に発生して本当に得になるのか、わかりません。
急いでマンション買ったのに2022年にマンション市場が下落するかもしれませんし、わかりません。
ニュースの受け止め方としては、たまたま今年か来年に家を建てようとしているひとが、
「住宅ローン控除は来年どうなるかわからないね。じゃあ契約は年内を目処に早めに進めようね」
くらいでちょうどいいのではないでしょうか。