PTA父ちゃん日記。学年行事をやってみてわかった良かったこと・たいへんだったこと。

10月からPTA役員になり、なりゆきで学年部長になりました。

経緯は以前ブログに書きました。

部会にはいっているひとは全員「役員」だそうです。

いわゆるPTA役員て、会長とかの執行部だけかと思ってたけど、

「役」がある保護者ということなんでしょうね。

先月、初めての学年行事を行ったので、実際にやってみたリアルをレポートします。

PTA学年行事と内容決定

学年行事というのは、要するに親も来られるPTA主導のイベントです。

むすこの小学校は比較的新しいので、行事内容のしばりもなく、

役員がやりたいことができます。

予算は数万円で、詳しい保護者に聞いたら「比較的多い方」だそうです。

内容が決まっている学校や、予算が少ない学校もあるそうで、おもしろいですね。

学年行事の内容は、美ら海水族館のウミガメ観察会になりました。

美ら海水族館から、飼育員さんが本物の仔がめを連れてきてくれて、

お話をしてくれたあと、子どもたちが仔がめとふれあえるというプログラムです。

生きもの観察プログラム
プログラム内容対象県内外の教育関連団体受入人数館内実施は最大20名、その他要相談所要時間要相談実施場所沖縄美ら海水族館または依頼...

なんと、無料。

学校向けの教育普及プログラムなんですね、本当にありがたいです。

別の学年部長さんが、「うちの学年もやるから一緒にやらない?」と

誘ってくれて、すぐ決まりました。

コロナの第六波が来たらできなくなるから、来月すぐやろう!という話に。

(その後、その学年とは日程が合わず、別々に実施することになりました)

他の役員から内容のリクエストを募集し、

・予算を目一杯使って子どもたちに記念品を贈呈する

・集合写真を撮って全員に配布する

ことになりました。

このあたりは「提案してくれたひとの意見が即採用」みたいな感じ。

意見が出ないと話が進まないので、

積極的に提案してくれるひとがありがたいです。

PTA学年行事の事務作業の内容

発生した具体的な作業を羅列してみます。

作業の負担感なども書いておきます。

・LINEグループの作成(ラク)

・役員の顔合わせとイベント内容の承諾(ラク)

・美ら海と学校側の日程調整(面倒)

・必要な業務の洗い出し(得意)

・予算組み(ラク)

・役員への担当の割り振り(苦手)

・記念品の選定と購入(他の役員に振りました)

・記念品の包装(面倒)

・公文の発行(他の役員)

・施設の使用許可と備品のレンタル(学年主任の先生に振りました)

・当日必要なものの買い出し(他の役員)

・当日の進行表の作成(得意)

・当日のカメラマン(他の役員)

・当日の司会(苦手)

・当日の準備、スタッフ、片づけ(役員全員と厚意の保護者)

・児童の誘導やお礼の会などのすべて(学年主任の先生)

・精算(PTA事務の方がやってくれた)

・集合写真の現像と袋詰(面倒。まだ手をつけてません。笑)

・PTA新聞部への当日の記事の提供(募集したが誰もおらず、どうしよう)

ざっとこういう感じです。

わたしは、20代に劇団でイベントの制作をしていたので、

慣れている作業も多かったです。

イベントの感想

行事は大成功でした!

まず、内容がめちゃくちゃよかったです。

かめを3種類連れてきてくれたのですが、

ウミガメの仔がめがめちゃくちゃかわいい。

おおきな「手」を必死でぱたぱたさせるので、

「うっ」ってなるくらいかわいいです。

それを全児童が手に持ってふれあえるのでおおよろこび。

うみがめを見て「かわいい~」という子どもたちが

カメの1000倍かわいくて、親としては至福タイムでした。

飼育員さんの話も、かめの生態から、環境問題まで、

おとなが聞いてもおもしろく、子どもたちもちゃんと聞いてました。

仔がめを目の前にして、

「これがウミガメが飲み込んで死んだビニールです」と聞くと、

ぜったいゴミは捨てたらだめなんだ!という気持ちになるので、すごくいい。

質問を投げかけると、「はい!はい!」とみんな手を挙げるので、

小1ってこんなに素直だっけ?と思ったら、隣の保護者が、

「今年の1年生は話を聞くね」と。

そのときの学年によって性格が違うそうです。へえ。

保護者の参加も多かったです。

去年よりもかなり多いみたいで、

たぶん今年はコロナでこれが初めてのイベントだからと言っていました。

やって良かったな、と感じました。

不慣れなこと、たいへんだったこと

担当の先生とのやり取りが大変でした。

先生は多くの保護者を相手にしており、

当然ですが、個人的なメールや電話、LINEの連絡先は教えてくれません。

そのため、基本学校に電話するのですが、先生は忙しいので、

電話が通じるのは、基本平日の午後3時~4:45の間で、

その時間も不在にしていることも多いです。

わたしも仕事があるので、連絡がついたのは数日後みたいなことも。

仕方がないのでPTA事務のひとにメールをだして、

メールをプリントアウトして学年主任の先生に渡してもらっていましたが、

非効率でストレスでした。

業務はPTAの役員で割り振らなければならないのですが、

人が少ない上に、会って親睦を深める機会もなく、

LINEで名前だけ知っているひとに割り振るわけですが、

なにが得意なひとかも、やる気のあるなしもわかりません。

なので、基本的には「誰かお願いします」とやるのですが、

そうするとおなじひとばかりが手を挙げるので

ありがたいのですが申し訳ないという感じでした。

特定の人にさせ過ぎてしまったところ、

じぶんでやり過ぎたところもあり、

あまり手伝えなかった他の役員にはできなくて申し訳ないという気持ちにさせてしまい、

わたしの反省点です。

良かったこと。発見したこと。

子どもたちへの記念品は文具だったのですが、

内容を決めるのに、予算しばりと、保護者からいろいろな意見があり、

(男子と女子で色を分けるのは止めて、とか。)

担当の役員さんは苦労していました。

わざわざ美ら海のアンテナショップに下見に行って、

候補を決めて、みんなの意見をまとめて、また買いに行って。

しかも、予算の都合上、買ってきたものをいちど開けて、

児童の人数に合わせて包装しなおす作業がありました。

この作業の場所の確保や日程調整も面倒でした。

ところが、イベントの日にむすこが帰ってきて真っ先に

「この父ちゃんたちからのプレゼントやべえ!」と

ものすごくよろこんでたんですね。

「ああ、子どもたちが喜ぶものを知っている保護者たちが

知恵を出し合って決めてくれたからなのか」と、ちょっと感動しました。

むすこを含め、こどもたちがよろこんでいたこと。

イベント内容もそうなのですが、

学校に親が来るという非日常も、こどもたちは嬉しいのだと知りました。

わたしは、親が学校に来て、司会までされたらむすこは嫌かもと思っていたのですが、

あとで聞いたらうれしかったと言ってくれました。

スーツを着ているとかっこいいと褒めてくれます。

むすこよ、父に気を使ってないですよね。笑。

学校とのつながりもできました。

コロナのせいで、夏までは担任の先生の顔もわからない状況でしたが、

イベントのあとは、学年の先生や事務のひと、保護者同士で

気軽に話ができるようになりました。

学校運営のお手伝いすることで、わたしたちの学校という愛着が湧きました。

役員同士のやり取りはすべてLINEで完結しました。

コロナの残した良い側面。

打ち上げなども一切なく、

人間関係の面倒くささはありませんでした。

個人的な小学校への思い

あと、これはとても個人的なことですが、

小学校はたくさんの親の宝物が集まっている場所だと実感しました。

わたしは小学校で一時期ひどいいじめを受けていて、

そのときの担任が今考えてもありえないくらい無能な(失礼)先生で、

今で言う学級崩壊をしていました。

だから、小学校への負の感情が大きく、

むすこにはたのしい学校生活さえ送ってくれればそれで良いと思っていました。

今回、親として、小学校の中でたのしんでいる息子、こどもを見守る保護者、

子どものために働く先生たちを眺めていて、

ここ(小学校)は愛されているこどもたちががんばっている場所なんだと実感する中で、

わたしの中の小学生のわたしも、ずいぶん救われたような心持ちになりました。

小学生のわたしから見た小学校は「地獄」でしたが、

必ずしも地獄とは限らない、ということも実感できて、安心しました。

来年どうする?

来年どうするかはまだ決めていません。

コロナがなくなると、バザーなどのやる意味がよくわからない行事も増えるので、笑、

面倒は増えるような気はします。

でもむすこがよろこんでいたら、面倒だと思っていた行事のよいところも見えてくるのかもしれません。

良いことがたくさんあったので、もうちょっとやってみようかな、という感じです。