Amazonで買い物をすると、
紙の領収書が入っていない場合があります。
ホームページからダウンロードしようとすると、
「支払い明細書」
「領収書/購入明細書」
という2つの書類が出てきます。
経理にはどっちを使えば良いのかを説明します。
結論「支払い明細書」がおすすめ
結論としては、経理の書類には
「支払い明細書」がおすすめです。
インボイスだからです。
Amazonの「領収書/購入明細書」と「支払い明細書」の違い
私がクレカ払いで書籍を買ったときのものです。
同じ取引です。
これが領収書。
これが支払い明細書。
(ちなみに購入したのITに強いひとり税理士戸村涼子さんの新著。
戸村さんの本はおもしろいので、出たら読んでいます)
どこが違うのか比べてみます。
■役割と発行のタイミング
発行のタイミングがやや違います。
「領収書/購入明細書」は、
ポチったらすぐにダウンロードできます。
ただし、書類の一番上の表題は、
商品が未発送の間は「〇〇の詳細」となっていて、
商品が発送されると「〇〇の領収書」に変わり、
発行日欄も加わります。
「支払い明細書」は、
商品が発送されるまで、ダウンロードできません。
発送後にダウンロードできるようになります。
■Amazonが想定している役割が違う
Amazonの「ヘルプ&カスタマーサービス」には
それぞれの書類の説明があります。
「領収書/購入明細書」には、
「経費報告書に使用できる正式な様式の領収書です」
「領収書は、メーカーに修理を依頼する際に必要となる購入証明書としてもご利用いただけます」
と書かれています。
「支払い明細書」には、
「消費税法に基づく電子的なお支払い明細書を、
アカウントサービスから確認、印刷いただけます」
と書かれています。
要するにインボイスですね。
実際、ダウンロードした書類の名前は、
支払い明細書は「invoice」、
領収書/購入明細書は「order-document」となっています。
■記載内容が微妙に違う
記載内容がちょっとずつ違います。
一番大きな違いは、消費税です。
支払い明細書には「消費税率」と「税抜&税込価格」が書かれています。
領収書/購入明細書は「税込価格」のみが書かれています。
その他、
□宛先
クレカ払いなどの場合、領収書/購入明細書には、空欄の宛先があります。
支払い明細書には空欄の宛先欄はありません。
□発行日
領収書/購入明細書には「発行日」があります。
支払い明細書には「注文日」と「請求日」はありますが、領収日はありません。
□発行者
支払い明細書には「発行者」としてAmazonジャパンの住所があります。
領収書/購入明細書にはコピーライトにAmazonドットコムと書かれているだけ。
□支払方法
領収書/購入明細書には支払い方法があります。
支払い明細書には支払い方法の情報はありません。
統一すればいいのに
今は記載されていませんが、2023年10月からは
支払い明細書に「登録番号」が書かれるのでしょう。
インボイス前でも、
税率と発行者が書かれている支払い明細書の方が、
税務上は好ましいと考えられます。
Amazonの支払い明細書は消費税の要件も満たしてますし、
実務上は、支払い明細書一択かなと思います。
「請求書」と「領収書」なら2つある理由もわかるのですが、
「領収書」と「支払い明細書(=インボイス)」だと、
あえてわける理由もほぼありませんし、
2023年10月以降は、どっちがインボイスがわかりにくいので、
逆に混乱を招くでしょう。
個人的には支払い明細書に領収日を明記した上で、
1つに統一したほうが良いと思います。
【4/26追記】ポイント記載の違い
領収書と支払い明細書のその他の大切な違いに気づいたので追記します。
Amazonポイントで買った場合は、記載金額が異なります。
■Amazonポイント 100ポイントで100円のペンを買った場合
「支払い明細書」の合計金額は「100円」です。
「領収書」のご請求額は0円です。
言われてみればそうですよね。
商品の金額は100円。
ポイントを使って払ったので、請求された金額は0円。
全額ポイントで払ったときは良いのですが、
ポイントを使って代金の一部を払ったときに、
支払い明細書と支払額がポイント分ずれるので、あれっ?となります。
気をつけましょう。
息子と近所のボルダリングに行ってきました。
YouTubeで見たらしく、本人が行きたがったので。
アタマもからだも使うし、
親子で楽しめますね。
子どもも多かったので、友達もできて、
また行きたい!と言ってました。
雨でもできるし、親子ボルダリングおすすめです。