お客さまの申告をする際には、
税理士はメッセージボックスの内容を確認したいので、
現時点でのざっくりとしたやり方です。
税理士向けの内容ですが、
メッセージボックスが見られなくて困っているひとは
税理士に内容を確認してもらう方法として読んでください。
納税者はマイナンバーカードがないとメッセージボックスの内容が開けない?
メッセージボックスには、
税務署からのお知らせなどが届きます。
申告のお知らせには、納税者が青色かどうか、
簡易かどうか、基準期間の課税売上高はいくらか、
予定納税の金額など、大事な情報が書いてあります。
2019年から、納税者はマイナンバーカードがないと、
メッセージボックスの内容を読めません。
マイナンバーカードが無くても件名は見られますが、
件名だけではどうにもなりません。
「マイナンバーカード以外の電子証明書」があれば見られるそうですが、
マイナンバーカードですら普及していないのに、
それ以外の電子証明書と言われても困ります。
結果として、マイナンバーカードを発行していない納税者は、
メッセージボックスの内容が見られないという状況が生じています。
特に、金融機関から「受信通知」を出して欲しいと言われたのに、
開けなくて困るひとが多いようです。
税理士がお客さまのメッセージボックスを閲覧する方法
納税者が見られない場合でも、
税理士ならば見られる方法があります。
納税者のe-Taxに見られる税理士を登録する方法です。
(画像つきマニュアルのリンクを下に貼ってあります
理解しやすいよう作業のイメージを説明します)
①税理士が、自分のe-Taxで「税理士カナ登録」をします。
これは、税理士の利用者識別番号に、カタカナで名前を登録する作業です。
このカタカナ登録をしていないと先の作業に進めないので、
最初にこれを行います。
わたしは事務所名で登録しています。
②お客さまのe-Taxで「委任関係の登録」をします。
「この税理士にはメッセージ見せて良いよ」と登録するわけです。
納税者本人の「利用者識別番号」と「暗証番号」、
税理士の「利用者識別番号」が必要です。
(納税者が行う手続きという建前ですが、
実際には税理士が代行する場合がほとんどでしょう)
③税理士が、自分のe-Taxで「委任関係の承認」をします。
税理士が、上記②のお客さまの依頼を承認するわけです。
あまり必要性は感じない工程です。
この①②③の作業は、以下のページに画像付きで載っているので、
見ながら作業しましょう。
税理士がすべてのメッセージを自動的に見られるようになるわけではない
「委任関係の登録」をすると、
「確定申告のお知らせ」などは自動で共有されるのですが、
それ以外のメッセージは、
納税者がメッセージごとに「共有する」手続きをしないと、
税理士が見られるようになりません。
メッセージの共有方法は以下の通りです。
④お客さまのe-Taxで「メッセージを共有」します。
納税者本人の「利用者識別番号」と「暗証番号」が必要です。
(これも、納税者が行う手続きという建前ですが、
実際には税理士が代行する場合が多いでしょうね)
⑤税理士が、自分のe-Taxでメッセージボックスを開きます。
自分のメッセージボックスからお客さまのメッセージが見られます。
④⑤の画像付きの作業方法です。
2022年3月時点の方法になります。
この方法でお客さまのメッセージを確認し、
お客さまにメッセージを渡している税理士も多いと思います。
このe-Taxによる回りくどい一連の作業は、コンプライアンスというより、
ブルシットジョブなのではないのでしょうか。
来年はこの方法ではなくなっているように願います。