今年も終わります!
さっそく行きましょう!
2022年ベスト級の1枚。
ブーゲンビリアのジャケットが沖縄っぽいですが、
聴いたらブラジル、でもスペインのミュージシャンのパウ・バルべー。
音楽的にはカタルーニャ音楽だそうですが、
南米の影響が色濃いインディーポップという感じ。
出だしの手拍子、そしてコーラス、リズム。
あふれ出る多幸感、空に吸い込まれるような高揚感。
生活とともにある音楽はこういう音楽がいい。
朝起きて、最初に聴きたいミュージック。
最高です。
クレーン・ライク・ザ・バードの新作。
アメリカのドラマー、ケイル・クレーンの
プロジェクトらしいですが、詳しいことはわかりません。
本人が作曲し、曲ごとにゲストを迎えて演奏するスタイル。
2曲目はルーファス・ウェインライト、
3曲目はビル・フリゼール、
11曲目はニーコ・ケースです。
別に有名どころがゲストだから良いというわけではなく、
良い曲を好きなひとに歌っているようで、
シンガーはバラバラなのに、
アルバム全体のトーンが落ち着いた澄んだ空気感で統一されていて、
初めて聴いてもしっくりきます。
もしこれが気に入ったら、
3年前のファーストもとても良いですよ。
去年に続き、今年もファビアーノ・ド・ナシメントの新作が出ました。
今回は、ベーシストのイチベレ・ズヴァルギと作った作品。
イチベレさんは、ブラジルの音楽家で、
かのエルメート・パスコアールのバンドでもベースを弾いているそう。
へえ!と思ったら、音楽のワークショップもしていて、
3年前に日本で行ったワークショップから作り上げた
フェスに出演したときの音源が去年出ていました。
曲名がいい感じに適当です。
1曲目がTocando em Shizuoka(東海道静岡?)で、これは新幹線。
うん、いいですね。
やっているひとも聴いている人も、たのしいよろこびがある音。
もとい、ファビアーノさんは、今、本当に素晴らしい音を出して、
日々グッドミュージックを奏でていて、
共演する人たちもこのように素晴らしい。
ぜひ生で観たいですね。
アイスランドのシンガーソングライター、アウスゲイルの新作。
この音楽は、見事です。
ポップ、フォーク、エレクトロ、R&B…
要素としては聞き取れるけれど、
全体としては優しく親しみやすいあたたかい曲になっていて。
あと、昔のシガー・ロスが止めちゃった?音楽の要素も
引き継いでくれている感じもあって、
聴いていて嬉しいですね。
こちらもアイスランドのシンガーソングライター、
レイヴェイのファースト。
ノラ・ジョーンズのデビュー作と同じ衝撃というレビューがありましたが、
わかる気もします。
声がもうめちゃくちゃいいです。
スタイルとしては、ジャズとボサノバを踏襲しているのに、
YouTubeで見てたら、
ライブハウスでお客さんが大合唱していて、
シンガロングな曲じゃないけど、
いい曲だし、若い人にも流行ったから
歌っちゃうのか、いいなあと思いました。
2022年、おおたか静流さんが亡くなりました。
学生の頃、ギタリストの友人に教えてもらい、
こんなに美しい響きがあるのかと、
歌声に衝撃を受けたことを思い出します。
沖縄の音楽にも縁がある方で、
よく沖縄でライブもされており、
わたしの大切な青春の音楽です。
いちばん好きなモロッコの路上で録音した盤
『I remember you』から、
タイトル曲をアップしてくれていた方がいたので、
貼らしてもらいます。
本当に、いつまでも古びない声と歌です。
今年は、新しいジャンルの音楽との出会いもありました。
きっかけをくれたのは、今年復活アルバムを出した
ノクターナル・ブラッドラストでした。
偶然曲が流れてきて、ハッとしました。
大好きです。
こんなギターが最高です。
このバンドをきっかけに、色々聴くなかで、
djent(ジェント)というジャンルを知りました。
これは、アニマルズ・アズ・リーダーズの、
ジェントの快楽が濃縮された2009年の曲です。
ジェントはメタルの一種なのですが、
弦が多めのギターで、リフがジェンジェン?する擬音語から
「ジェント」と呼ぶそうです。
90年代にシニックやデスなどのプログレデスメタルが好きで、
その続きを20年経って聴き始めたという感じだと思うのですが、
そしたら、メタルコアやデスコアなどのジャンルには、
日本に優れた世界的なバンドが多くて、びっくりしています。
このバンドも今年知りました。
すごい。
これから出会えるというのは、
新しいジャンルを聴く喜びですよね。
メタル近隣ではこの2バンドの今年のアルバムも最高でした。
これは日本。
これはイギリス。
どちらもテンション高い!アガる!
ポップな要素がメタルの気持ちよさを引き立てますね。
車で爆音で窓全開で走りましょう。笑。
2022年に見つけたアルバムからもいくつか紹介します。
2016年の作品。
ウクレレ、ギタリスト、ピアニストのタイラーさんが
サム・ゲンデルをヒューチャーした5曲入りEP。
美しいアルペジオに、ソプラノサックスがユニゾンして、
このときのこのふたりでこの演奏が残ったという奇跡でしょう。
必聴。生涯聴けます。永遠に聴けます。
2018年。
このベースを聴いてみてください。
イタリアのサックスプレイヤー、
ラファエーレ・カサラーノのアルバムでの
スウェーデンのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソンのプレイです。
うーん、最高。
チャーリー・ヘイデンのゆったりとしたプレイを彷彿とさせます。
このアルバムは良い!
…かっこいい。
現代ヨーロッパジャズに詳しければ、
もっといろいろなバックグラウンドなどがわかって、
よりたのしめるのだと思いますが、とにかく聴いていれば、
だんだん人脈とかが見えてくると思うので、
聴き続けます。笑。
2019年。
生きているジャズサックス奏者では世界最高峰のひとり、
ジョシュア・レッドマンと、
名義はストリングスを手掛けたブルックリン・ライダーによる
作曲家パトリック・ジマーリの組曲。
クラシック的な響きの美しさと、
ジャズ的な豊かさに、
力強いドラムがアクセントになって(ドラマーは日本の方)、
美しい絵と、疾走する車を連想するような音楽です。
2021年。
ヤスミン・ウィリアムズ。
他の方の2021年ベスト・アルバムで知りました。
ありそうで、ない、爽やかで風が吹くようなギターの音色。
流れていきそうで心にとどまるメロディ。
誰にでもおすすめできるすばらしい音楽。
でもギタープレイは、動画を見ればわかりますが、
かなりヘンタイです。笑。すごい。
というわけで、2022年もグッドミュージックがいっぱいでした。
コロナが終わって、音楽も花開いたような1年。
音楽は、人生とともにあります。
来年も良い年になりますよう。