2024年末のマイ・フェイバリットアルバム

早かった!

今年もありがとうございました。

2024年最後のマイ・フェイバリットいきましょう。

まずは、2022年に出たけど、

私にとっての今年の1曲。

UKのバンド、アグリー。

ブラックカントリーニューロードなどの系譜なんだけど、

とにかくこの曲。

これは要するに「南無妙法蓮華経」の曲。

親友のお坊さんに教えたら、

日本人では思いつかない唱え方だと言ってた。笑。

南無妙法蓮華経の意味はよくわからない、が、

ことばの力はある。すごいある。

人生のテーマソングの1曲に追加しました。

ドスモノスの3年ぶりの新譜。

かっこいいい~!

これは今年ベストのひとつ。

この曲の元ネタは知りませんが、

私は冨田勲の木星のブリッジ部分を連想しました。強烈!

Dos Monosは6年前にセロニアス・モンクの

ブリリアント・コーナーズをサンプリングして、

その音楽性の強度、硬度、爆発寸前のマグマを見せつけてくれましたが。

これが今のライブだとこうです。

今のバンドの曲になってて良い。

ディアンジェロが2000年代にメタル要素強めで

やってたライブを連想しますね。

バンドサウンドもレイジやバトルズみたいで、

歌っても日和らない。

大友良英さんがターンテーブルで参加した曲も

ノイズミュージック側の大友さんが好きな

とにかく硬派な印象。

こんなにかっこよく再構築して

活かしてくれてありがとう。

WONKの新譜。

個人的にはファースト以来の傑作!

ゲストも多彩ですが、韓国のBewhYの↑この曲もすごくいい。

最後のこの曲のラップ部分のアレンジは

Nujabesの余韻のようなものも感じさせます。

そういえば、WONKも元々セロニアス・モンクがらみでしたね。

邦楽が続きます。

Daichi Yamamotoの新譜。

ここちよい。

JJJのシンプルでグルーヴするトラックに乗る

daichiのエモーショナルなリリック。

ここちよい。

この曲も、アルバムで追加された後半部分も最高。

傷つけられたひとが美しくなるとき

私たちはこうべを垂れて感動するのです。

年末に出たEPも良いです。

千葉雄喜さんの新譜も大好き。

「チーム友達」から「マムシ」、

そして復活アルバム。

このアルバムは全曲同じような曲なので、

これを良いと感じるか否か。

ただし好みだけではなく、

どんな曲でも、フレーズでも、

千葉さんの「音」になっていて、

聞き手にとってミュージシャンが理想的な

あり方をしている時期の作品でもある。

あまりにも聴きやすくシンプルに感じられる日本語のリリックが

凄さが理解できないほどすごいからでしょう。

オードリー・ヌナ!

すごくいい!

韓国系のアメリカの方。

ラップも交えた現代R&Bで、曲が良い。

インディ感とポップさがあって華を感じる。

ビジュアルも個性的で素敵。

本人が自分を愛して、戦略的で、新しい。

音がアジア的ということはなく、

フラットにグッドミュージックです。

アジア的な見た目がいい意味で目を引く感じは

音楽性は違うけどレイヴェイに似ている。

イタリアのジャズギタリスト、ジェシ・ヴァン・ルーラーの

サックスとのデュオの2作目。

これは2020年、1作目の頃の映像。

テレキャスターの乾いた音もいいですね。

ギター、地味に聞こえるけど、やばい。

ギターとサックスのデュオって、あまり思いつかない。

プレイ、音色、空間、時間を味わうのにさいこう。

アルバムでは他の音も使われており、

ジャズ的で落ち着いたカラフルな音楽おすすめ。

フレッシュゴッド・アポカリプス。

イタリアのテクニカルデスメタルバンド。

シンフォニックなクリーンパートは古典的なメタル感ありつつ、

ドラムがほぼ工事現場みたいで最高。

音も、コンセプトも、香ばしいメタル。良い。

PJモートンの新譜。

今回はアフリカで作ったアルバム。

そこまでコテコテでもなく、

でもらしさを失わず、活力も取り入れていて、

良い塩梅の快作。

近年ゴスペルよりの作品が続いて、

曲も似たような印象が強まっていましたが、

今回はゲストの曲が特に良いという意味でも成功ですね。

素晴らしい!

長谷川白紙。

デスメタルなどと同じ種類の強いエネルギーを感じる。

というか、高音のデスメタルなんじゃないだろうか。笑。

小さくまとまらなかったのがとてもいい。

歌詞が気持ち悪い良い。

PVの動きも見てると気持ち悪くなる良い。

まだ底が見えないような印象があるので、

さらなる次作を期待。

RED HOT ORGの新作。

トランスジェンダーのアーティストを称えるプロジェクト。

全46曲、3時間51分、参加アーティストは100名超。

これだけあると、全体像も把握するのに時間もかかりますね。

優れたコンピレーション・アルバムは、

プロデュースや曲順などのちからで、

統一感があり、アルバム全体としての好ましさを持つが、

このアルバムもその資格があると思う。

最後に、むかしの宝物のようなアルバムとそれにまつわるアルバムについて。

オランダのバンド、ウィルメイクイットライトの2009年のファースト。

ベニー・シングスが在籍していたバンドです。

わたしの妻がちいさなカフェをやっていた頃に、

お店のBGMにかけていたアルバムの1枚。

サブスクで見つけて、十数年ぶり流したら

あの頃の空気もよみがえりました。

生活に寄り添ってくれる最高の佳作です、どうぞ。

そして、メンバーのルース・ヨンカーの過去の佳作も芋づる式に出てきました。

ありそうな音楽だけれども、

心から自分が好きになれる作品には

なかなか出会えないタイプの音楽。

2024年も良い音楽にたくさん出会えました。

2025年もたくさんのあたらしい音楽に出会えますよう。