きのうの朝、突然むすこが学校に行きたくないと言いだしました。
悩みましたが、学校を休ませて子ども同伴で仕事に行くという判断をしました。
モノローグになってしまいますが、ふりかえってみます。
学校に行きたくない。理由はわからない。
木曜日は妻が仕事で早番の日。
妻を見送ったあと、むすこがランドセルをしょって、さあ行こうというとき、
むすこが突っ立ったまま動かないで、すごくけわしい顔をしている。
どうしたの?と声をかけても反応がない。
じゃあ行こうかと言っても、うなって床をドンドンしている。
とりあえず座らせて、しばらく待ってみたら、ひと言「学校行きたくない」。
おお、はじめての学校行きたくないが、よりによって父ちゃんの日に来た。
「そうかー、行きたくないんだー。もしよかったら父ちゃんになんで行きたくないかを教えてもらえるかな。」
「なんでかはわからない。でも行きたくない」
ふむふむ。
むすこの見たことのないような表情。
歯医者で注射される日の朝だってこんな風には嫌がらない。
学校を休ませる?
とりあえず、「1年生 小学校 行きたくない」でググってしまう。笑。
特に参考になる情報はない。てゆうか読んでる時間がない。
祈って考えてみる。
むすこは今は6歳だから、行きたくない理由が言葉にならないのはあたりまえ。
ぎゃくに、いじめなどの問題ではないようすだから、そこはすこし安心。
でもむすこのようすから、本当に心から行きたくないと感じているのは伝わってくる。
無理やり行かせれば、行かせることはできるかもしれない。
ただ、さっき、「行きたくない」思いを、本人はがんばってしぼり出してくれた。
今日ムリに行かせたら、
「必死で本当の気持ちを伝えても、どうせ聞いてもらえないから、言ってもしょうがないんだ」
という「負の経験」を積んでしまうのかもしれない。
なにより、こんなに嫌がって心からしたくないことを、無理矢理させたくない。
仕事はどうする?
父ちゃんはきょうは午前は在宅ではなく先方での打ち合わせ日で、あと40分で支度して出発。
関係者も同席する大事な打ち合わせで、変更はできない。
母ちゃんはもう仕事に行っていて戻ってくる時間はない。
どうしよう。
父、パニック。笑。
子ども同伴で打ち合わせ、との思いがよぎる。
今日の打ち合わせ相手と場所は、保育に関わる事業所で、周囲には子どもがいる。
それに、教育者の方でお付き合いも長いので、ご理解してもらえるのではないか。
いや、でも、話が違うでしょ。甘えだし非常識だよ。税理士としてどう思われるか。
…いやいや、それは自分がどう思われるかという自己中心の考えだ。
大切なのは、仕事をちゃんとできるかと、迷惑を自覚してきちんとお願いできるかどうか。
今日は大切な業務だけど、子連れだと質が下がる内容ではない。
仕事はきちんとして、子連れの迷惑は、頭を下げるしかない。
心の中のアグネス論争に結論を出し、すぐに電話でお願い。
「ああ、いいですよ。大変ですねー。」と言ってもらえた。ありがたい。
むすことのけじめ
行きたくないからとただ休ませるでは、休みグセが付きそうで不安。
わたしの望みは、学校にたのしんで行ってもらうこと。
むすこのところに行き、
「学校は休んでもいいけれど、父ちゃんは仕事で、きみはまだ留守番ができない。
だから、父ちゃんの仕事について来て、そこで2時間静かにひとりで遊んだり、書き取りして待ってもらいます。
まわりのおとなの言うことをちゃんと聞く。もちろんゲームは持っていけない。
そのあと、今日学校の授業でやったことを先生に聞くから、それを家で父ちゃんと一緒に全部やる。
それでもいいなら、休んでいいけど、どうする?」
「それでいい。休む。」
オッケー、それじゃあやってみようか。
いちにちを振り返って
結果、よかったです。
打ち合わせでは、ちゃんとおとなしくしてて(最後ヒザに乗ってきたけど)、
打ち合わせは無事できました(緊張していてむすこの写真撮り忘れた)。
先方が、むすこを見守ってくださり、寛容な心に助けられ、本当にありがたい。
むすこも緊張していたのか、帰りのクルマでは爆睡でした。
帰ったあとも、ちゃんと学校の授業の分も勉強しました。
担任の先生も心配して電話をかけてきてくださり、はじめて色々話ができました。
そして、今日は元気に学校へ行きました。よかった!
おもしろかったのは、妻に報告をしたら、わたしだったら行かせたかな、と言われたこと。
仕事あることを伝えて納得をしてもらう、
そうじゃなかったらこれまでやってこれなかったと。なるほど。
このあたりは、夫婦で濃淡がある方が子どもはかえってやりやすいかもね。
やー、それにしても、おもしろい日だった!