はじめての小学校の読み聞かせの準備と感想

コロナが落ち着いて、やっとむすこの小学校でも読み聞かせが再開されました。

はじめてのやってみた読み聞かせの準備と感想です。

小学校の読み聞かせをしようと思ったふたつの理由

読み聞かせをしようと思ったひとつめの理由は、

むすこの小学校の様子が知りたいからです。

むすこは2年生です。

入学以来ずっとコロナで、

授業参観や三者面談などは毎回ほぼ中止。

保育園とは違い、

親が参加するイベントは皆無、

親と先生が話す機会も(PTA活動以外は)皆無。

いちにちのほとんどを小学校で過ごして、

友人との関係にも悩み始める時期ですが、

クラスメイトの名前も顔もまったくわかりません。

そんな話を知り合いの先輩お母さんにしたら、

「わたしは読み聞かせで学校に入り込んで

 子どもの様子を見ていたよ」

という話を聞きました。

子どもが友人との関係に悩んでいるときに、

家で誕生日会を開いて子供の友人を家に招くとかは、

ハードルが高い。

読み聞かせなら、学校での様子もわかるし、

クラスメイトも「〇〇さんのお母さん」を認識してくれる。

それがクラスの子どもたちや、自分のこどものためになるのだと。

読み聞かせをしようと思ったもうひとつの理由は、

学校と家族がつながっていて、

親がたのしくやっている姿をむすこに見せるためです。

小学校はこどもにとってひとつの世界です。

たのしいことも、つらいことも、嫌なこともあります。

その世界には、両親がいません。

だから、小学校でなにかあっても、

どうせ親に言ってもわからない、と子どもに思われがちです。

わたしが小学校に出向くことで、

むすこの小学校という世界に、親も登場できます。

親自身も、子どもが自分の友達に見られるのを嫌がられない親でいないと、

というプレッシャーを自分にかけられます。

むすこは、小学校で毎日がんばって生きていると思います。

小学校で読み聞かせをするのは、

親にもちょっと勇気がいります。

親が勇気を出して、みんなの前で読み聞かせをしているということは、

むすこは感じ取ると思います。

親がたのしくがんばる姿を見せることも、

子どもに背中で語る良い機会ではないでしょうか。

読み聞かせの準備

むすこに寝る前に本は読んでますが、

人前での読み聞かせはまったくはじめてです。

とりあえず本選びをしました。

完全に自分の趣味で、

おもしろいと感じたものを3冊選びました。

ガタロー☆マンこと漫☆画太郎さんの『ももたろう』

五味太郎さんが月刊かがくのともに描いた『じぶんがみえない』

沖縄の紙芝居屋のさどやんさんの『さかさま、これな~に?』

どれも5分もかからず読めます。

名作絵本や長めのものも選びたかったのですが、

最初だから簡単そうなのが良いだろうし、

自分が面白い本の方が、気持ちが乗るので。

3冊揃えて安心して、読み聞かせのこと忘れてしまい、

前日の夜に思い出して、あわてて準備を始めました。

まず、人前で読む気合を入れるために、

妻に協力してもらい、妻の前で1回読み聞かせしました。

声も出ないし、意外と難しいと実感しました。

それからYouTubeで参考になりそうな動画を倍速でいくつか見ました。

持ち方やめくり方、からだの置き方や最初の挨拶についてなど、

このふたつがいちばん参考になりました。

これを見てから、

何度かひとりで読んだら、なんとか行けそうという気分になりました。

読み聞かせの感想

当日は、朝8時過ぎに読み聞かせなので、

声が出ないとこまるので、

起きて身支度をしながら、

音楽に合わせて歌ってました。

格好は、むすこがスーツ的な服を着ているほうが好きらしいので、

仕事着で行きました。

学校に着いて、教室に行くと、

先生が「はい、読み聞かせの人が来たからあいさつして~!」

そのまま「はい、では自己紹介してからお願いします」

という感じであっさりバトンタッチされます。

子どもから「〇〇のお父さんじゃない?」「なに読むの?」といろいろ言われます。

子どもの対応は得意ではないので、

「いわさきかおるです。〇〇のおとうさんです。

 よろしくね。今日はみじかいおはなしを3冊読みますね。」

とあっさりあいさつをしてすぐに読み始めます。

本は、とにかく大きな声で、ゆっくりと読みました。

たのしんでくれるのかな?という心配は当然ありましたが、

それは杞憂で、こどもたちは集中力も、反応もありました。

当たり前ですが、子どもは「わたし」ではなく、「絵本」を見ているので、

こどもの反応に合わせて、ゆっくり読み進めていけば、

それで大丈夫なんだな~と感じました。

読んでいる途中で感想や質問を言う子どもに対しては、

笑顔で視線を送り、その子の反応を受け止めるように心がけましたが、

それだけやるだけでかなりあっぷあっぷでした。

何度かやって、場馴れする必要は感じました。

最後は、先生が「感想あるひと~?」と呼びかけて、

なん人かの子が感想を言って終わりました。

そのまま「また来るね~」と言って帰りました。

帰りに、他のクラスの読み聞かせの様子も見てから帰りました。

初回を終わってみて、やって良かったです。

目的だった、先生とこどものやり取りや、

子どもたちの様子を感じることができました。

息子のまわりにいるクラスメイトとのやり取りから、

はじめて学校でのむすこの様子がうかがうことができました。

読み聞かせに興味があるわけではないという

不純な動機の読み聞かせでしたが、

読み聞かせの楽しさも少し感じましたし、

これからいろいろな本を読んでいくと、

その魅力もわかってくるのかもしれません。

他のクラスはハードル高いですが、

まずはむすこのクラスで続けて行きたいと思います。

ちなみに、うちのむすこは、クラスメイトから

「〇〇の父ちゃん、イケメンじゃん」と言われて、

「そんなことないよ。ああ見えて45歳だよ」と答えてました。

おい。

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