個人で事業を始めて、
そんな税金があったの!
とびっくりすることがあります。
納付書が来てがっかり(?)する税金のひとつ、
個人事業税を、ざっくり説明します。
個人事業主の「もうけ」にかかる税金のひとつ
開業をして「もうけ」つまり利益が出ると、
税金がかかります。
個人の利益にかかる税金=もうかるほど高くなる税金
代表的はものは次の4つです。
①「所得税」
毎年3月15日の確定申告で日本国に納めるもの。
自分で計算して、払います。
税率は利益×5%からで、
もうかるほど税率も上がっていきます。
②「住民税」
確定申告をすると、市町村が計算をして、
自動的に納付書が送られてきます。
計算は不要で、払うだけ。
税率は一律10%。
基本、住んでいる市町村に払います。
じぶんで計算しなくて良いからラクですが、
そのかわり、払うのは1年後です。
忘れた頃にやってくるので、
お金がない!となりがちです。
③「国民健康保険税」
病院で使う「健康保険証」の保険料です。
「税金」ではありません。
でも、利益に応じて高くなります。
税率もどんどん上がっており「隠れ増税」と言われます。
税率は市町村によって違いますが、大体10%~15%くらい。
世帯のもうけや、家族の構成、持っている固定資産、
減免制度の活用などで金額が変わるので、わかりにくい。
大切だし、良い制度なんですが、高くてツライ。
④「個人事業税」
4つの中では、いちばん馴染みのない税金です。
個人事業税とは
【払うひと】
個人事業税のかかるのは70種類の事業と決まっています。
該当しないひとは、かかりませんが、
ほとんどの事業が対象です。
「事業をしているなら、
公共サービスの恩恵を受けていますよね」
ということで、かけられている税金です。
ただし、あるていどの利益が出ないと
税金はかかりません。
ある程度とは、290万円です。
【290万円までは税金はなし】
290万円までのもうけには、税金はかかりません。
うれしいですね。
そのため、個人事業税は払ったことがない、
知らないという個人事業主も多いです。
この290万円は、確定申告の利益とは
計算方法が違います。
都道府県が計算してくれるので、
知らなくても良いですが、
直前まで税金がかかるのかよくわからない、
という問題があります。
【税率】
ほとんどの事業が5%です。
指圧や鍼灸マッサージなどの3%の事業や、
畜産業・水産業などの4%の事業もありますが、
ほとんどの事業は5%です。
【納付書と納付期限】
確定申告をすると、都道府県が対象者を選定し、
対象者にだけ、納付書が8月と11月に送られてきます。
納税額が1万円以下だと、8月のみのところが多いようです。
【納付書が来るまで、税金が発生するかよくわからない】
もうけが明らかに290万円を超えるひとは良いのですが、
もうけが290万円前後を行ったり来たりの場合、
個人事業税が発生するか/しないかがよくわかりません。
税金が0円の場合は、なにも届きません。
「納付書がこないな?今年はないのかな?
それとも遅れているのかな?」
となります。
0円でも通知を送ればいいのに。
郵送料をケチっているなら、
eLTAXのメッセージで送ればいいのに、と思います。
現時点では、管轄の県税事務所に電話で聞けば、教えてくれます。
【払った個人事業税は事業の経費】
①②③④のなかで、
ゆいいつ、個人事業の「経費」になる税金です。
租税公課で計上しましょう。
個人事業税がかからない事業もあるけれど
払わなくて良い代表的な事業は、
ネットで「個人事業税 かからない」などと検索すると出てきますが
実際には、
「事業の種類」だけではなく、
事業の実態で判断されるので、
「文筆業だからかからない」などと早とちりしないようにしましょう。
個人事業税のように、相手が計算してくれる税金はラクですが、
相手が間違える可能性もあります。
そもそも、都道府県が、
自分の事業の「実態」をどうやって判断しているのか、
わかりませんよね。
だから払う必要のないひとに、
納付書が送られてくる可能性もあります。
納付書が送られてきたけれど、
内容がわからない、納得ができないという場合は、
遠慮なく問い合わせるのが良いかと思います。
先月は誕生月でした。
買ってなかったヤマタツのCDと、むすこのカービィカード。
3年ぶりにビーチパーリーもしました。
いい眺め。
むすこは女子と一緒にアイス食べながら夕陽。
子どもがいると、夏になつやすみがあるというのは、
当たり前だけど新鮮です。
去年おととしはコロナだったしね。
べつに仕事は休みじゃないけど、
むすことなつやすみをエンジョイしようと思います。