2025年から紙の確定申告書の控えの印がなくなる

紙で確定申告書を出したときに、

申告書の控えに押される税務署の押印が

2024年を最後に廃止されます。

どういうことでしょうか。

紙の申告書の控えの印ってなに?

「紙」の申告書の控えに押される税務署のハンコはこれです。

青いハンコが見えますか?

税務署などで印鑑は微妙に違いますが、

一般的には以下の内容が書かれています。

〇〇税務署

年.月.日

文書収受

「○月○日に申告書を受け取りました」

という税務署のハンコですね。

紙の控えのサービスは、これまでも発行ではなく押印だけ

紙で申告書を税務署に提出しても、

押印された紙の控えを発行、つまりプリントしてくれたわけではないです。

税務署のサービスはあくまで押印だけ。

だからハンコ入りの控えが欲しい人は、

自分で、申告書を2通準備します。

提出時に2通に出すか、

郵送時に2通+返信用封筒を送れば、

収受印を押してくれていただけです。

収受印は2025年から廃止

その「押印」のサービスが2025年から廃止になります。

国税庁のHPでも通知されています。

https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/onatsu/index.htm

理由としては、

① 電子申告が紙提出を上回ったこと

② DXを進めることが大切

ということのようです。

私も紙や不要なハンコは嫌いなので、政策自体は賛成です。

気になるのは、2025年からの控えがどうなるのかです。

今後の紙の控え

今日2024年2月時点では、

2025年からの紙の控えについて、国税庁はこう書いてます。

「申告書等の控えへ…押なつは行いません…ご自身で控えの作成…をお願いいたします」

紙で申告書を出す場合の控えは、

ハンコが押されていない「出す前のコピー」ということですね。

「それだと提出したものかわからない」という声に対して、

希望者には収受日が書かれている

提出の証明用書類を渡すと書いています。

郵送の場合も、証明用の書類を返送。

どちらも「検討しています」と書かれているので、

決定ではないです。

「ハンコが押されている申告書の控えを要求される」という意見については

「ハンコが押された控えは無くなることを税務署から説明します」と言ってます。

『収受日付印の押なつ見直しに関するこれまでの主なご意見とその回答』(国税庁20231221)

なるほどですね。

源泉徴収票など押印が義務ではない書類にまで

ハンコを押したがる悪習は今も残っているので

無くなると良いですね。

今日時点で、そのほかの紙で申告書を出した場合の、

控えの証明方法は以下のようなものです。

① 申告書等情報取得サービス

② 開示請求

③ 閲覧サービス

④ 納税証明書

①の方法はマイナンバーカードを使ってe-TaxでPDFで控えを取る方法です。

それができるなら、最初から紙で出さずに電子申告するでしょうね。

紙でしか出せない人には使いこなせないでしょう。ざんねん。

②の方法は申請から交付まで1ヶ月かかるそうです。ざんねん。

③の方法は税務署に行って申告書を「眺める」か「写真」を撮る方法です。

コピーは取れません。ざんねん。

④は納税額はわかりますが、申告内容が書いてあるわけではないので、

間接的な証明にしかなり得ないと感じます。ざんねん。

…ざんねんな方法しかありません。

でも、だからといって収受印廃止に反対するもの

手間が減らせないので残念だと思います。

そのために、電子申告がもっと使いやすくなる必要がありますが。

①の方法は以前記事にしているので載せておきます。

あとがき

沖縄はプロ野球キャンプの季節。

近所のスタジアムもファンでにぎわっています。

球場のネーミングライツ、

名付けを沖縄のローカルスーパーが買いました。

すごくいい名前。