今度のなつやすみに、
小1のむすこが、ひとりで静岡のじいじばあばの家に
遊びに行くことになりました。
慎重派のむすこがその気になるまでの経過です。
じいじとばあばがコロナで沖縄に来られない
妻は沖縄ですが、わたしは静岡出身です。
静岡の祖父母はまだまだ元気で、
むすこが産まれてから年に2回のペースで沖縄に来てました。
しかし、コロナが流行しはじめてからもう2年近く沖縄には来ていません。
祖父母の家にひとり旅がいいんじゃない?
だったら、むすこを静岡に行かせればいいじゃないか
という話は去年からありました。
家族で帰るとなると、日程調整もたいへんだし、お互いいろいろ気を使う。
むすこひとりなら、お互い負担も少ないし、じいじばあばも大喜び。
なにより、むすこにひとり旅をさせられる!
保育園のお泊り会や発表会はもちろん、友だちの家に遊びに行くなど、
むすこが「初めてのこと」をするごとに、
大きく成長するのを見てきました。
だから、父親としては、本人が望む形でひとり旅をさせたいなあ、
と思っていたわけです。
具体的には、那覇と静岡には直行便があるので、
空港まで送って、飛行機にひとりで乗って、じいじばあばに迎えてもらう。
何日が泊まったら、また空港に送ってもらって、飛行機に乗って帰って来る。
ほんとにひとりになるのは、飛行機に乗るあいだの2,3時間だけです。
でも、本人からしたら、かなりの大冒険です。
息子は3歳のときに飛行機には乗ってますが、完全に覚えていないので、
本人的には初フライトでもあります。
ANAのジュニアパイロットがある。問題は本人の気持ち。
6歳なので、飛行機にひとりで乗ることはもちろんできません。
ANAにはジュニアパイロットと言って、
6歳から11歳の子どもがひとりで飛行機に乗る場合に、
フライトアテンダントのひとが子どもに付き添い、
責任を持って子どもを送迎者に引き渡すサービスがあります。
(JALにもスペシャルアシスタンスという同サービスがあります)
むすこは今年6歳になったので、これでひとりで行けるわけです。
問題は、本人が行きたがるかどうか。
むすこはかなりの慎重派で、はじめてのことは基本的に警戒します。
食べものも、行動もそうです。
「ふしんしゃ・ひとさらい」も学校で教わっており、
サンエーではぐれそうになると「おれがさらわれてもいいのか」と怒ります。笑。
なので、ひとり旅も無理かも、と思いつつ。
機嫌が良さそうなときを狙って聞いてみます。
「ねえ、じいじとばあばが会いたがっているんだけど、しぞーかに行ってみない?」
「うーん、とうちゃんは?」
「とうちゃんとかあちゃんはおしごとあるからなー。」
「うーん、まだいいや」
「あー、そういえばじいじとばあばが、あそびにきたら
ゲーム買ってくれるって言ってたよ」(ゲームで釣る作戦)
「えっ。あー、ほんとはじいじとばあばとあそびたいんだよねー。
でもひとりで行くのこわいなあ」
「あー、ひこうき乗るときは、おねえさんがいっしょに
付いてきてくれるからあんしんみたいだよ」(おねえさんで釣る作戦)
「うーん、でもやっぱりこわいなあ。ひこうきは落ちたらどうするの?」
という感じ。
なかなか手ごわい。
小学生YouTuberの影響力
そういえば、妻が飛行機の様子は動画で見せたら
安心するんじゃないと言ってたことを思い出す。
探してみたら、けっこうある。
その中に、7歳の女の子のYouTuberが、
ジュニアパイロットで旅行する自撮り動画を見つけたので、見せてみた。
「ねえねえ、ひこうきこんな感じみたいだよー。」
めちゃくちゃ食いつくむすこ。
その日と翌日と、3回くらい見てた。
見終わって、
「ぜんぜん乗れるよ。もう乗れる。はやく行きたい。」
と言い出しました。
大成功!
というわけで、なつやすみなったら、
ひとり旅で祖父母の家に行くことになりました。
やっぱりYouTubeの影響力はすごい。
まいにち、あと○日したら飛行機乗ると言ってます。
とにかく行ってくれれば、あとは本人が勝手にいろんなことに出会って、成長してくれます。
本人が安心してやろうという気持ちをもってくれてよかった。