去年まで、名前を書くだけだった人の年末調整のやり方

今年はコロナの影響で、この時期に開かれている税務署の年末調整説明会が中止。

コンベンションセンターの大ホールを数日借り切り、薄暗い劇場で税務署職員が

パンフを読み上げる、私はいつも最初の15分しか起きられない。笑。

YouTubeに国税庁の動画も載っているが、再生回数はわずか2万回。

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ここから本題。

昨年まで「年末調整は、名前を書いて印鑑押すだけ」という方、いると思います。

残念ながら、今年からはそうはいかなくなったので、その場合の書類の書き方です。

【なんで?】

お金を稼ぐと税金がかかります。

でも、稼ぎが少ない場合は、税金を取ってしまうと生活ができません。

なので、去年までは38万円までの稼ぎには税金がかかりませんでした。

これが安すぎるだろうということで、今年から48万円になりました(200万くらいにしてほしい)。

同時に、お金持ちにこの優遇はやめましょう、ということで、

2500万円以上儲けている人は、この優遇は無しになりました。

そのため、年末調整で、「今年の年収見込みいくら?」を書くことになりました。

【書き方】

会社から、右上に「基・配・所」と書かれた紙を渡されると思います。

こういうの

まず、上の方に自分の名前と住所を書いて、印鑑を押します。

次に、赤い枠の中を見てください。

拡大図

赤い枠に、2020年の年収の見込み金額を書いてください。

(今回は、扶養や保険料等が一切ないパート等の方を前提にしているので)

年収が、明らかに2,595万円以下なら、金額はだいたいで良いです。

結果は一緒だからです。

(配偶者(特別)控除がある方でも、給与以外の稼ぎがないならば、

明らかに年収1,095万円以下なら結果は同じなので、金額は適当でいいです)

ここから先は自己責任で、という前提で進めます。

ネットで、「給与所得 計算」と検索します。

そうすると、年末調整用に、給与所得を計算するページがいくつかヒットします。

ページを選び、年収を入力すると、所得金額が出ます。

出た所得金額を、下の図の②に入れてください。

その金額が900万円以下なら、「区分Ⅰ」は「A」で、「基礎控除の額」は「48万」です。

【終わりに】

こんな書類をみんなに書かせるのは、おかしいです。

ひとつの会社にだけ勤務していて、他に儲けがないなら、最終的な年収は、

年末調整する時に会社側で把握できます。

「この会社以外に稼ぎがありますか?YES/NO」とだけ書かせればいいのです。

そうすれば、副業や兼業のない、ほとんどの人は、何も書かなくていいのに!

こういうの、ほんとに止めてほしいです。

ただ、風潮としては、こういう金額の計算や判定はソフトにさせようということで、

今年からスマホで使える無料ソフトが出ていて、この書類も作れます。

残念ながらこのソフトも使いにくいので、興味のある方以外には、今年はオススメしません。

来年以降は、ソフトが使いやすくなって、紙がなくなっていくことを願いますー。

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